君が仮面を取る日まで
昔、虐められていた事があった。俺はアルビノとか言う病気で肌も髪も白かった。その上目は赤色。必然的に気持ち悪いと虐められた。親からも自然に煙たがられ父親は家を出ていき、母親は俺を無いものとした。食料を自分で何とか手に入れ服を洗うのも、風呂に入るのも一週間に二回程度。そんな生活なのだからクラスメイトからの虐めはどんどんエスカレートしていった。そしてずっと、ずっと押さえ込んできた何かがプツン、と切れたんだ。それ以来その切れた何かの繋ぎ目は、戻っていない。・・・高校では俺の事を気持ち悪いとか言うやつも居なくなった。今は親戚に引き取られ普通に生活しているからなのもあるのだろうが、俺が仮面を被るようになったから、というのが一番だろう。人に好かれる性格を演じて、本心を隠す。高校に上がってからずっとそんな生活だった。 ある日席替えが行われ、席が変わった。隣になった奴が、突然「昼休みに校舎裏来て」なんて言ってきた。あ、男だからな?そして今俺は屋上に来ている。少し早く来すぎたかな。屋上には誰も居らずとても静かだ。キイッと扉が開いてそいつが入ってきた。「あ。は、早いね・・・」俺が居るのを見て少し驚いた顔をするそいつは何故か見覚えが・・・ 「あっ」思い出した。こいつは小学校で奇跡的に四年間同じクラスになった平田だ。そいつが俺に何の用何だ・・・?「あっあの、僕、ほら、小学校の頃同じクラスだった、平田祐一だよ。覚えてない?」覚えてるも何も、今まさに思い出した所だ。「ねえ、××君・・・」とても勇気を振り絞っている顔で平田は、「もし君の仮面が取れる日が来るのなら、僕は君に謝りに行くよ。」何て事を、言ったんだ。それだけ言うと平田は走って何処かへと行ってしまった。・・・本当に遅い。遅いんだよ。でも、何だろう。この込み上げてくる感情は。誰かに、この苦しみを、気づいて欲しかったと言う感情は。「本当、意味分かんねぇなぁ。」この目から溢れ出る涙を止められない意味も、分からなかった。 END 感想お待ちしております!