近くて遠かった存在。
雨の音。風で揺れる窓。 私、桜木 茉莉花は仲良しグループにハブられ 大好きだった先輩には振られ 精神ズタボロ状態の中学二年生。 正直あのグループでは誰一人信用してなかったし、仕方なくいる感じだったから 別に悲しくもない。先輩も振られたら振られたですごく冷めてきた。ただ元メン達と居ないとデメリットもある。暇だなぁとか一人でいるのは好きだけど一人でいるのを見られたくないってきもちが強い。 私はいつものように窓の外を眺めていた。 ガラッ ?「茉莉花!!!」 ギョッとしてドアの方に目をやると 幼なじみの元輝がこちらに視線を向けている。 茉「そんな大声で人の名前叫ばないでよ。」 私はムカッとした。 元「いやぁ今日一緒に帰ろうと思って、さ!」 私と帰ってなんの得があるのだろうか。ただこんな病んだ私と帰っても楽しくないんじゃないか、と言おうとしたところでやめた。 元「お前ってさ好きな人いないの?」 なんで唐突にそんなこと聞くわけ?振られたばっかの悲しみで八つ当たりしかけたけど面倒臭いから躊躇した。 茉「元輝はなんの悩みもなくていいよね。羨ましい」 つい嫌味な言い方をしてしまった。 元「俺だって明日の試合で点決められるかとか色々悩んでるんだぜっ!?」 茉「しょうもな…。バッカみたい笑」 元「あぁ!?あのなぁお前はいつもいつも…」 また始まった。 ?「もー!しょーちゃん辞めてよぅ」 ?「いーじゃん?」 そこで気づいた。前にいたバカップルの彼氏の方が私が告白した男だったことに。 翔「あ、なんだ茉莉花じゃん笑あれー?彼氏さんといるのかなー?たらし?笑俺のこと好きだったんじゃねえのかよ笑」 元「お前誰だよ。茉莉花を煽っていいのはこの俺だけだ。勝手にナンパしてくんじゃねーよクソ野郎。」 翔「あ?何だてめぇその口の利き方は。」 ?「しょーちゃんやめなよ。もーいくよ。」 茉「ちょっと元輝…何喧嘩売ってんの?あんたバカ?」 元「…」 茉「ちょ、なんか言いなさいよ」 元「お前が…」 「お前が一人の女として大事に接しられてない感じがしてなんか腹たった。それだけ。」 そういって元輝は私にひとつの手紙を渡して去っていった。 なんなのよ…。一緒に帰るんじゃなかった。 家に帰りつきお風呂をすませたあと、寝ようと思った。正直もう目覚めたくないと思った。明日学校にいっても誰にも相手にしてもらえないんだろうな、と考えてしまう。 寝る前にあいつからもらった手紙でもよんでみるか。どうせ変なのだろうけど。 「茉莉花へ 最近お前一人だよな。なんかあったんだったらいつでも相談しろよ。あと、泣きたくなったら俺ん所こい。」 気づいた時には涙が溢れていた。 ただの幼なじみだとしか思ってなかったけどなんだかんだ私のことをちゃんと見ていてくれてたんだなって嬉しかった。 明日お礼を言おう。 そう思って私はぐっすり眠りについた。