小春日和
私、陽和(ひより)。中1。病気があり、治療がこのままうまくいかなければ、余命1年と言われている。 「今日は星が綺麗やなぁ」病室の窓から星を見ていたら突然誰かが話しかけてきた。 「えっ、だれ?」 「うち?うちは、こはる。篠川心春。心に春って書いて心春や。最近、大阪の病院からこっちに移ってきたんや」 「私は松井ひより。太陽の陽に和むって書くの」「じゃあうちら、2人合わせて『小春日和』やな!」心春はニコニコして言った。 ある日心春は「陽和は将来の夢とかあんのん?」と聞いてきた。 「ないよ。だって、私、余命1年だよ?」 あ、言ってしまった。そんな事言うつもりなかったのに… 「そうなんや。うちは、もって半年やで」 心春はいつもの笑顔でそう言った。 「でも、うちは生きたい。うちは、看護師さんになりたいねん。せやから、どんだけしんどい治療もやるって決めとんの」 心春の言葉を聞いて、私は自分の愚かさに気がついた。まだ治療が上手くいかないかなんてわからないのに、あきらめてしまっていた。 そして、心春は「陽和、おおきに」と言った。 私は、どうして急にそんな事を言い出したのかわからなかった。次の日、心春は静かに、息を引き取った。急すぎる、別れだった。最近、肌寒かったが、その日は暖かい小春日和だった。すると、心春の両親が私に声をかけてきた。 「陽和ちゃん、心春と仲良うしてくれてありがとうね。心春は、陽和ちゃんと友達になってから、楽しそうにしていて…ほんまにありがとうね」 __8年後 私の病気は治った。どうして、私だけ治ってしまったんだろう、という思いが無いわけでもない。心春のもとに行きたいと思ったことも何度もあった。でも、小春日和の日に心春の声が聞こえることがある。『陽和、きばってね』と。 私は今看護師になるために勉強している。立派な看護師になりたい、そして、心春の分まで夢を叶えたい。そう思っている。
みんなの答え
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そんなことが…
心春さんもきっと、天国であなたのことをみまもってくれているはずですよ!安心して大丈夫です!’^’
涙ウルッときました。
小春ちゃん。可哀想。だけど陽和ちゃん。看護師になれるよ。きっと。頑張って! エビカツさん。いい話ありがとうございます。 エビカツさんなら,小説書けるよ。頑張ってね。 またお話見せてね。バイバイ!
え、すごい好き
なんか話の冒頭が幻想的で引き寄せられました! 個人的にトップ3に入るくらい好きです!(誰目線)