物語
これは、私の見た夢を元に書いた物語です ある所に刀を差し笠を被った旅人がおりましたが 旅人はいつの間にか迷ってしまい 何だか不気味な所へたどり着きました。 「何だか空もおかしな色をしている これは、とんだ所に迷い込んだにちがいねぇ。」 ふと、右を見てみると色鮮やかな風鈴が 沢山飾られており、それを見ていると 「その風鈴を見ていると魂を捕られてしまうからねぇあまり見る物じゃねぇよ。」 そう言われ慌てて左手を向くと そこには、韓紅花の提灯に照らされた屋台が在り その奥に、牡丹色の豪華な着物を纏い 狐面を着け長い黒髪を垂らした女がいた。 慌てて此方を見た旅人を見て、面の口元を袖で 隠し鈴のような笑い声をあげている (こんな屋台、さっきまで有っただろうか、 この女も気配すらしなかった。) 「あんた、何者だ。」そう旅人が尋ねると 「何者でもない。其方さんこそ何物なんだ?」 「俺は、・・・」 「おっと、此処で名乗るんじゃないよ」 「名は力を持つ。其方さんの事は旅人と呼ぶから 私の事は好きに呼べばいい。」 「わかった、なら聞くが狐よ。」 「狐の面を着けているから狐か、まったく 見たまんまじゃないか。」 「あんたが好きに呼べばいいと言っただろう。」 「まぁいい、で?何が聞きたい。」 「あんたは、物か人か妖か神かどれだ。」 そう尋ねるとまた鈴のような笑い声をあげて 「あんたは、いろは歌を知っているかい?」 「勿論知っているが。はぐらかす気か。」 「はぐらかす?とんでもないただ答えようとしているだけだ。」 「我が世誰ぞ常ならむ、人が妖になったり 神になったり物が神になったり人になったり することも在るだろう。」 「其方さんは、神と妖と物と人の違いが 分かるのかい?」 「それは・・・」 旅人は頭を抱えた 「まぁこれくらいにするか。」 「そろそろ帰るといい、人の世で生きる物よ。」 「気づいていたのか」 「あぁ」 「では、帰るとしよう。世話になったな」 こうして、旅人は狐の元をあとにした。 これは、立派な物語 「物」が「語」ると書いて物語ですから あとがき この物語に登場する二人は物です 人の身を持った・・・ね あなたは物と人と神と妖の違いが分かりますか?