あやかし百物語
私は、妖を見ることが出来る。 妖…人間とは違う、要するに「怪異」や「化け物」、「妖怪」などの類いである。そんな妖をなぜか見ることの出来る私は、怖い体験を何度かした事がある。 今回は、そのうち一つを話そうと思う。 それは、雨の日の事だった。学校帰りだった私は、人気のない道を歩いていた。その道に、一人の小さな男の子が立っていた。 私よりも年下に見える。その子どもは傘を持たずに立っていた。 子どもを見た瞬間、時が止まった様な気がしたが、雨は止まらず、しとしとと降り続いていた。 (もしかすると) 私はその子の横を通り過ぎるのが、怖かった。それに、取り憑かれたりでもしたら面倒なことになる。私は少しした後に意を決して通り過ぎることにした。しかし、子どもの横に来た時、足がすくんでしまった。まずい、と思った。 子どもが、顔を上げた。 普通の子どもの顔だった。迷子なのかもしれない。 「迷子?大丈夫?」 そう尋ねると子どもは普通の声で言った。 「おねーさん…ボクの家はどこ?」 やっぱり迷子だ、さっきの妖の気配は気のせいだと思い、私がその子に安心して、と言おうとすると、その前に子どもは嬉しそうに笑って言った。 「ありがとう、おねーさん!連れて行ってくれるんだね!」 「え?」 よく見ると、子どもは私を見ていなかった。私の後ろの、なにかを見ていた。 後ろに何かいる。 私はその子の手をつかんだ。 「私はここ!わかる?」 子どもは、ハッとした。 「おねーさん?さっきのおねーさんは?どこ?」 「どんなお姉さんなの?」 少し怖かったが、尋ねた。 子どもは笑った。 「普通のおねーさんだよ!優しそうなひと!」 そして続けた。 「おねーさん、さっき消えちゃった。良いところに連れて行ってくれるって言ってたのになぁ」 「え?」 その子は、この道の少し先にある総合病院の方を向いて言った。 「お母さんが呼んでる!ボク、家に帰れるみたい。またね、おねーさん!」 そして、走って行ってしまった。 私は、あの子はもう見つからないだろうと諦め、家に帰った数日後。 母からこんな話を聞いた。 あの総合病院に死にかけた男の子が搬送され、死んだとされていたが、母親が名前を呼び続け、なんとか意識を取り戻したらしい。 私はそこで分かったが、神隠しではなかったのだと安心した。 しかし、未だにあの男の子が言っていた「おねーさん」 が分からない。この世には分からない方が良いこともあるというから考えない様にしている。 その話はここでお終いだ。その後なにが起こったか、起こらなかったかはあなたに任せようと思う。 完 長文ですみません!!良ければ感想お願いします。
みんなの答え
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わああああああー!!
わああああああー!!!私あなたのファンになりました!クロと申し上げます。最高!あおねこさん、神。あ、すみません。ついテンションが上がり…。とにかくサイコーです!!才能ありますよ!次の作品、お待ちしております!!