青空の風鈴(長文)
私はただ道をトボトボ歩いてた。 真夏の空は群青色に染まっている。まあ、私には青ざめてるようにしか見えなかったけれど。 どうしようかな、道路に出ようかな? そのときだった。私の人生を変えた声が聞こえたのは! 「どうしたの?」 ハッとした。2年生ぐらいの男の子だ。手には手作り風鈴を持っている。 「それ……木下北小学校で作ったの?」 私は自殺のことなど忘れ、ついきいてしまった。 「うん!おねぇちゃんももってるでしょ!」 「……うん…」 私はランドセルの中から手作り風鈴をだした。 「わあぁっっ!おねぇちゃん、えぇ、うまぁい!」 そのとき、とっても強い風が押し寄せた。 すると男の子の持っていた風鈴が落ちてしまった。 パッリーッンッッ! 風鈴は…お構いなしに割れてしまった。 男の子は涙目で私を見つめる。 どうしよう……何かするとすぐ失敗する…迷惑かける……でもでもでも! 「私の……あげる!」 「え…いいの??」 「うん…!」 男の子がたちまち笑顔になる。 あ……そうだ。私はこの笑顔を守りたかったんだ……だけど優しくすると利用され、いじめられ……だけどやっぱり私は優しさを捨てることなどできない! 「ありがとう!あなたのおかげでわかったよ!」 そう言って私は走り出した。 しばらく男の子はポカンとしていたが、何かに気がついたようにこっちを向いて言った。 「ありがとぉ!」 私はにっこりと笑って手を振った。 「よぉし!!」 私はまた、青い空へ走り出した。