手長さん
ボクの通う学校の通学路には手長さんと呼ばれるおじいさんがいる。 手長さんは普通の人より背が低くいがそのわりには手が長かった。だから皆はこのおじさんの事を手長さんなんて言っている。手長さんはよく帰宅時に現れて『坊や何か貸してくれないかね?』なんて言ってくるこれだけで変な人だけど、学校の先生からも手長さんに物を貸してはいけない。なんて本気で皆の前で警告するからボクも手長さんには物を貸す気にはならなかった。 ある日、友達の鈴木くんと帰り道を歩いていたら手長さんが前にぽつんと立っていたその日は雨だったし傘をさしていない手長さんはいつも異常に不気味だった。すると鈴木くんが『ねぇ手長さん大丈夫かな?』と聞いてきたボクは気にしちゃダメって言ったけど鈴木くんは優しかったからボクをその場に残して鈴木くんは手長さんの方へ走った。ボクは遠くから鈴木くんと手長さんの会話を聞いた。鈴木くんはランドセルから折りたたみ傘を出して手長さんに渡してそのまま一目散に鈴木くんは自分の家へ走って行った。ボクは不気味だったよ手長さんが笑って折りたたみ傘を見つめていたからね。 次の日から鈴木くんは見ていないどうやら引越すことになったそうだ。ボクは鈴木くんとは仲が良かったから別れの挨拶に鈴木くんの家に向かった。…?いないのかな?ボクがインターホンを鳴らしても気配は無いだけどガチャッと玄関が開いて鈴木くんが顔を覗かせた。鈴木くん!ボクは彼の元へ行こうとしたがそれは鈴木くんではなく手が異様に長い子供?が周りを見渡していた。だがそれは間違い無く鈴木くんだ髪型も服装も見覚えがあるだけどボクは鈴木くんの様なそれに話しかけず早足に家に向かった。家に帰る途中、手長さんを見た手長さんはいつも以上にニコニコした顔で鈴木くんの家を見つめていた折りたたみ傘を持って。 ご愛読ありがとうございました!