僕の彼女は病気だった
僕の彼女は生まれつき心臓の病気だった。 3年前のデートの日。 彼女は、胸のあたりを痛そうに抑えて、倒れてしまった。 夏。僕はあまり人としゃべらずに中学1年生の3か月を過ごした。 そんなある日、一人の女子生徒が話しかけてきた。 「君、元気。いつも誰とも話さず、本も読まず、ただただぼーっとしてるから。」 「大丈夫だよ。僕は。」 そう僕は言った。 翌日も、その翌日も、彼女は僕に話しかけ続けてきた。 なぜだろう、彼女と話すたびに僕は、人と話すのが楽しくなってきた。 そのうち、僕からも話しかけるようになった。楽しかった。 1ヶ月が過ぎた。彼女は、放課後に僕を図書室に呼んだ。 放課後、図書室に行った。彼女はもういた。 「やっと来たー!待ってたよ!」 「ごめん待たせて。」 「ううん。平気。それでさ。本題なんだけど、私が病気だって言ったら、君は、私と付き合う。」 「うん。だって、君のことが、好きだから。」 そうだ、今気づいた。自分の気持ちに。僕は彼女のことが、好き、なんだ。言おうとも思っていなかったのに、自然と口から言葉が出た。 「でも、病気って。どういうこと.......」 「やっぱり言わなきゃだめだよね。うん。私ね、実は生まれつき、心臓の病気なの。後、半年持つかどうかなんだ。」 僕は言葉を失った。あんなに元気で、なにもないようなのに。もうほとんど生きられないなんて。 しばらく、沈黙が続いた。 その後、彼女と付き合うことになり、2週に一度、デートをすることになった。 最初のデートは、水族館になった。 デート当日。 水族館では、まず、いろいろな魚を見た。 次に、イルカショーを見た。 イルカショーを見た後は、彼女がつらくならないよう、お土産を買って帰った。 次のデートは。映画館に決まった。 その間の2週間は、何もなく過ぎていった。でも、事件は次のデートの日に起こった。 2回目のデートの日。事件は、その瞬間に起きた。 彼女は、映画館に向かう途中、彼女は、胸のあたりを抑えて、 「いたい、痛いよ!だれか、助けて...」 そういって、倒れてしまった。 僕が何回読んでも彼女は返事をしない。 救急車を呼んだ。 彼女は、そのまま、静かに息を引き取った。 こうして、僕と彼女の付き合いは、あっという間に、終わった。 彼女は、すごいと思う。僕に人と話すのは楽しいということを教えてくれたのだから。 僕もそんな人になりたい。 僕は、医師になりたい。 そう思い、僕は夢に向かって、必死に勉強し始めるのだった。