偽物の恋で本物の恋、見ーつけた。
みんなに振り撒く眩しい笑顔、透き通る綺麗な声 それを見るたび心臓が跳び跳ねる。 俺は、恋をしている。でもその相手との恋は絶対叶わない。 だって彼女は、俺の親友、世那(せな)の彼女だから。 どこにも吐き出せない幸せで辛い思いを俺はもう一人の親友、奈々禾(ななか)に相談している。 女子というだけあり、アドバイスや返答は適切だ。相談するとなんとなくだが、救われる気がする笑 俺は今日も相談(恋バナ?)を奈々禾としていた。 すると突然奈々禾が「結斗はさ、蒼嶺(あおね)にいつかは告白しなきゃなって思ってる?」と言ってきた。 「……は?」 「いや、だから、告白しなきゃって思ってないの?」 「ふ、フラれるの確定で告るバカなんて居るかよ…!」 「でもこういうのって、『ケリ』つけなきゃだと思うよ?」 でも、この関係を壊したくない。とか 蒼嶺はみんなからモテるから告白したら、『いい友達』から『告白してきた何十人』というところへ落ちて、忘れられるんじゃないか。何て思いが交差して、何も変えられていない。 「どうする?ケリ、つけるの?つけないの?」奈々禾は更に聞いてくる。 「わーったよ。するよ、告白、する。明後日にする」 奈々禾は目を丸くした…けどニヤーッと笑って、 「やっぱそうでなくっちゃね!格好いいよ!」 可愛い笑顔。気恥ずかしくなって、思わず顔を背ける。 …あれ?なんで俺奈々禾にこんな反応してんだ?イヤイヤ、あり得ないって。俺は、蒼嶺が好きなの! 告白の言葉、考えとかなきゃな。やっべ、もう緊張してきたかも… 「もう緊張してるの?」 「は…?してねーし、」 「嘘つかないの。何年の付き合いだと思ってんのよ。そんくらいわかるわよ…じゃあ、告白の言葉、一緒に考えたげよっか?」 「え…?でも、そんなのっていいのか?」 「いいのよ。大丈夫、大丈夫!」 「わかった、じゃあ、よろしく。」 「OK!じゃ、私部活あるから、明日ね!」 相談を重ね、ついに告白の日がやって来た。 蒼嶺には、「ちょっと聞きたいことがあって、教室残っといてくんね?」といってある。 俺は深呼吸をして、緊張をほぐす。なるべく自然な感じで! ガラガラッ 「悪い、ちょっとトイレいってたわ。ごめんな、俺が呼んどいて」 「いいのよ、結斗君。それで、聞きたいことって何?」 「それは…その、俺!」 そこまで言ったとき、急に言葉がでなくなってしまった。緊張のせいじゃない。なぜか頭に奈々禾の顔が浮かんできたのだ。 『俺は告白するんだ。奈々禾なんて別にいいじゃんかよ』という俺と 『奈々禾に何かあるんじゃないの?』という俺。 そして俺は、蒼嶺に告白して、成功したあとの情景が見えなくなった。 気がつくと俺は、「ごめん、やっぱ俺、ちょっといかなきゃいけないとこがあって!!」と駆け出していた。 「え?ちょっと?結斗君?!」 確か今日、奈々禾は部活がなかったはず。結構時間がたってるから急がないと…そう思って学校玄関を飛び出し門の外に出ようとしたところで、門の横に奈々禾が居るのに気がついた。 「あれ…?奈々禾?なんでいんの?」 息も絶え絶え、俺が聞くと、奈々禾はなぜか目を赤くしていて、こう答えた。 「あ、その、こっ告白の返事?が、気になってっていうか、その…」 「お前、泣いたの?」 「なわけ、」 「嘘つかねーの。何年の付き合いだと思ってんだよ。そんくらいわかるっつーの」 「それ、私の台詞…!」 もう、パクらないでよ、そういうと、二人で笑い合う。 今だ、俺はそう思った。 「あのさ、俺、告白してないんだ。ほんとは」 「なんで?せっかく勇気振り絞ったのn…」 「その、お前が、好き…だからだよ。」 顔が赤くなっていくのがわかる。 「さんざん蒼嶺が好きって言っといて、説得力はないかもだけど…好き、だから。」 「結斗…本当に?」 俺はゆっくりとうなずく。 「だから、付き合ってくれ。」 奈々禾は泣いていた。 「ごめん、いやだったか?!」 「そうじゃない、嬉しくて…!私も、ずっと好きだったから。結斗が蒼嶺を好きだ、って言うのは知ってるけど、止まんなくて、苦しかった。私の方がケリつけてないじゃん、ってね」 「ってことは、俺と…」 「はい、これからよろしくね…!」 俺は、人気や憧れでできた『偽物の恋』の中から『本物の恋』を、見付けられたんだ。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
すっごい!!
また作って!!
本物の恋か…深いィィィ!
偽物の恋から本物の恋を見つけた…か。。。ゥゥゥゥ(T~T)感動!すごすぎです。神作だわ!
わぁぁぁぁぁぁぁお!!
すごい! またこんなの書いてほしい!!
好き!
凄すぎて、、、ヤバイです!
うああああああああ!
なんなんだこの感情は!この物語を読み終えた後に襲い掛かってきたこのカンジ!感動!あなたはすごい!
素敵ー!
よいちどりさんの短編小説全部読みました(^▽^)/ どれも素敵でしたぁー☆ キュンとする物語、切ない悲しい物語、かっこいい物語…。 ……… 才能ありすぎでは!?
責任とって下さい!(笑)
よいちどりさんの小説を読んでたら、 いつの間にか、心臓が、ポロッと落ちて、 いつの間にか、爆破していました! 家が壊れました! 責任とって下さい(笑) (褒め言葉です!キュンキュンした、という事です!)
わぁー!
はじめまして!よいちどりさん!素敵な恋物語ですね!きゅんきゅんします☆
感想
ベタな恋愛ものですね~。 そして絶対書いてる方、女性ですね(笑) 男子で、しかも小さい子が書ける文章では明らかないですよね(笑) つまり、上手ですね!ってことです(笑) 何か純粋な何かを、思い出させていただいた気がしました。 ありがとうございました。