恥ずかしくて言えないけど、大好きだよ。
あーあ。また終わった。 私の恋。 いつもいつも…………。 可愛い可愛いあの子に取られる。 花山 美琴。 整った顔に、くるくるした天パの髪。 長いまつ毛。ぱっちりした二重。 その華奢な体つきは、いかにも男子が守ってあげたくなるようなタイプだ。 私は、その子といつも比べられる。 なぜか? それはね………………。 双子だから。 花山 千里。 双子なのに、こんなにも違うのか。…と、思うほどブスな顔。 美琴と同じ天パでも、私はどこか美琴とは違う。 まつ毛は悲しいほど短いし、万年一重のまぶた。 美琴とは全く違う、その野暮ったい顔に、 いつも、 「え?あんたたち双子?」って言われる。 その男子もそうだった。 「お前ら、双子かよ! 全然違えじゃん!www月とすっぽんなww」 好きだったのに。 …………ひどいよ。 私は、いつも傷付く。この言葉で、いっっっっっっっつも。 美琴は、どんな気分なんだろう……。 この言葉を聞いて、優越感に浸るんだろうか……。 「ちょっと!」 突然、私の耳に入ってきた。 高くもなく低くもない、聞き取りやすい声。 ちょっと怒ったような……声。 私と似てて、でも違う、可愛い声。 ………………美琴だ。 「あんた、千里を馬鹿にしないでよ。 千里は、私より何倍も“きれい“よ。 純粋に喜んで、純粋に怒って、純粋に悲しんで、 私より何倍も、純粋に感情を表せる人よ。 あんたなんか、全然似合わない。 私の大好きな千里には、 あんたみたいなどぐされた根性持つような奴なんか似合わないわよ。 千里を馬鹿にするなら、 もっかい千里のことをちゃんと知ってから、 それでも馬鹿にする勇気あんなら、してみなさいよ。 第一、千里をちゃんと知れば、頭なんか一生上がんないけどね。」 美琴が………… こんなことを言った…………。 その言葉を聞いた瞬間。 私は、私は……っ、私はっ……… 視界がぼやけた。頬が濡れる。 『ああ、私に泣いてるんだな』と、とっさに思った。 彼は、何も言わない。呆然と立ち尽くすだけ。 今まで見たことのない美琴の姿に、驚いているんだろう。 私は、彼のアホな姿を見て、おかしくなった。 今まで悲しかったけど。 笑いそうになった。 「帰るよ。千里。」 「うん」 美琴は、可愛い。 外見もだけど。中身も。 優しくて、頼りになってカッコいい。 『美琴……。』 「………ん?」 『…………ありがと』 「……………った、大したこと、ないよ。」 『…………ん、そっか。』 今日も、いつもと同じ帰路に着く。 同じ背の影が伸びる。 今まで並べなかった美琴の肩に、ようやく並べられた気がして。 私は、また泣きそうになる。 ……ありがと、美琴。
みんなの答え
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めっちゃ良くない?!
すごい良い話! ただただその男のクズさが目立ちますね。。 美琴ちゃんと千里ちゃんの姉妹愛! ちょーーーーーーーーー感動! ぜひまた書いてください! 応援してまーすっ! (ファンになりました(*ノ▽ノ))
うぅ……ちょっと待って…
すごい。泣きそう。 話がきれいに仕上がっています! セリフが上手いのかな?題名がよかったからかも‥‥? なんか引き寄せられる話だったよ! また書いてほしいな! のんのんびよりからでした!