君とのサッカーボール
俺の名前は星川隆太。中3だ。都内の強豪サッカー部に入っている。俺と親友で幼なじみの青木幸助はサッカー部のエースだ。 ー中学校生活最後の試合の1カ月前に悲劇が襲った。 それは…「コロナ」だった。 少しずつ広がっていく恐怖に政府は外出自粛を要請した。それに伴って、試合もなくなった。 妹の瑠璃香は「学校なくて良かった」とか言ってるのが許せない。それでいつもイライラしてしまう。 「試合無くなっちまったな。」 と幸助にLINEを送った。すると、 「そうだね。隆太と一緒にやりたかったなー。」 かわいい泣き顔スタンプと共に送られてきた。少し癒された。 言い遅れていたが、俺と幸助は中高一貫の学校のため、受験の心配はなかった。こういうところが中高一貫のいいところだと思う。 「自粛終わったら、一緒に練習しような」 「おう!」 コロナがなかったらよかったのに… しかし、現実はもっと厳しい。 (あー、本当だったら今日が試合か。) そんなことを考えていると、 「こんにちは。 青木幸助の母です。息子がにがんになりました。今は、あまり症状はないです。また、会えるように復帰させます。 しかし、隆太くんがコロナウイルスに感染してはいけないので、お見舞いはお控えください。」 こんなメールが届いた。 (えっ?) 頭が真っ白になった。 でも、きっと、幸助のことだから、すぐ復帰する。 そう思った自分が甘かった。 幸助は…死んだ。あのメールが来た1週間後に。 (なんで…) 頭の中がいっぱいになった。 お見舞いにも、お通夜にも、葬式にも行けない。こんな自分が情けなかった。 自粛が終わり、分散登校が始まった。ついに、高校生だ。もちろんサッカー部に入った。 ある日の帰り道、幸助の家の前を通った。 すると、「星川隆太くん?」と家の人に声をかけられた。 「はい、そうですが」 「あなたに渡したいものあるの。ちょっと待っててね。」 といって家の中に入っていった。 しばらく待つと、綺麗に包装された大きなものを持ってきた。 「これ、息子からのプレゼントです。受け取ってください。」 「ありがとうございます。」 俺は急いで家に帰って中身を開けた。すると、手紙とサッカーボールが入っていた。 『隆太へ ハッピーバースデー!いつもありがとう。お前のサッカーボール、幼稚園の頃からのでボロいから新しいの買ったぜ 。使ってな! 幸助より』 周りがぼやけて見えて、熱いものが込み上げてくる。 あれから7年。俺はサッカー選手になった。あのボールとともに。 こんにちは。最後まで読んでいただきありがとうございます。語彙力全然ないので、アドバイスやコメントもらえたら嬉しいです。(辛口、タメok)