舞華 【短編小説】
私には名前が余るほどある。 奏、愛菜、優香、藍…。 私にはお母さんが沢山いる。 桜ママ、由美ママ、香里奈ママ、優子ママ。 本当のママ、どこにいるの…? 私のママはみんな、病気で死んでいった。だからまた、新しいママが来る。その度に私はママのことを忘れたくて、新しい名前にする。そしてまた病気とか、寿命とかで死んでいく。その度に新しい名前…。 今の名前は春菜。 「春菜、この洗濯物、畳んでくれる?」 「うん!わかった!」 「この後散歩にでも行こうか。」 「うん!」 ママは友理奈。とても健康で、今回は長続きしそう。 私が散歩に行った時。 「春菜!危ない!」 「え…。」 ママは死んだ。私のせいで。私のママになった人はみんな死んでいく。ママ。ごめんね。私のせいで死んじゃった。 「ねぇ。新しいママよ。」 孤児院の人に言われた。綺麗な人。 「…いらない。」 この人を死なせたくない。この人をなくした悲しみを感じたくない。 「…いらない?ずっとここにいる?」 「舞華ちゃん。」 舞華…。 ふと記憶がよぎる。 マイカ…。まいか…。舞華…? 「私の子供になってくれませんか?」 「ねぇ。死んでもいいの?」 勝手に口から出た。私、そんなこと言っちゃだめ。失礼。 「私のママになった人はみんな死んでいく。あなたは健康?健康でもね、友理奈ママは私を庇って死んじゃった。」 「私はあなたを庇うわ。でもね、絶対生きようって思ってる。あなたのために。」 私のために…。 「じゃぁ…。私のママに…。なってくれますか?」 「もちろん!」 ……………………………………………………………… 「ママ、行ってきます!」 「舞華。いってらっしゃい!」 とっても気に入ってる。あの時から恵理奈ママと一緒に暮らすこと、10年。もう高校生。こんなにママと一緒にいたのは初めてだ。しかも、恵理奈ママのところには子供がいる。舞菜。私と同い年で、とっても似ている。実は私の双子の妹だったんだ。昔、私と妹ははぐれ、妹は恵理奈ママに、私は由美ママに育ててもらった。そして恵理奈ママは私の実のママ、奏ママの妹だったんだ。だからお母さんのこともよく知っている。そして一番大事なこと…。私の本当の名前は…。 舞華。
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負けぬが仏ですっ
どもー おなじみの負けぬが仏でーす! 最後のクライマックスが良かった!改行を何回かしてからやっているのがグッドです☆