雨の日の君 >短編小説<
”その人”と会ったのは、ある雨の日のこと。 私が通っている学校からそう遠くない公園で傘もささずにブランコに乗っている女性を見つけた。雨に濡れたその人はなぜだか美しく見えた。 私はその人に話しかけてみることにした 「あの…大丈夫ですか?傘、ないんですか?」 突然の私の言葉に驚いたような表情を見せ、ゆっくり微笑んだ。何故か懐かしい。 「傘はあるわ。…少しね、昔のことを思い出していて…」 私は気になって、聞いてしまった。 「お話、聴いてもいいですか?」 その人は少し考えると、こういった 「次の雨の日、ここで会いましょう。」 その日はそれで終わった。 次の雨は3日後だった 「こんにちは。」 彼女はにこりと微笑んで、私に挨拶してくれた 「こんにちは!」 私も返した。すると彼女は、話をしましょうか。と言って話し始めた 「私、娘が”いた”の。かわいい女の子よ。でも、生まれてまもない頃に逝ってしまってね。また会いたいわ…なんて。短い話でごめんなさいね。」 「大丈夫です…そんなことが…」 「そう。私、もう時間だわ。次の雨、会えたら会いましょう。」 こくりと頷きその日も終わった その日から、雨の日は彼女と色々話した。 そして梅雨が明け、1ヶ月ぶりの雨の日だった。 いつもの公園へ向かうと、半透明の彼女が居た。 そして優しい声色で 「…時雨。」 私の名前を呼んだ。なんでだろう、私は名前を教えていないのに。 「私、乃雨。覚えてる?」 あぁ、思い出した。あの懐かしさと切なさ、お母さんだ。涙が溢れた。 私は泣き出した。そうだ、生まれてまもなく逝ってしまったのはお母さんだったんだった。 あの雨の日が呼んだ奇跡のお話。
みんなの答え
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最高!
感動しました。まさかの展開でしたね。こんなのがかけるなんて凄すぎる! この話の風景がしっかり見えました!これからも頑張ってください! 応援してます!