音で結ばれた君へ
ーーーーーーー 音で結ばれた君へ 私は、君のことが好きだったの。 すごくすごく。ずっと前から。 ありきたりかもしれないけど 私は君ののいちばんになりたい。 私は君の特別になりたい。 そう思ってた。 あの日、君は言ったよね。 「音は見えないけれど、音の美しさは見える」って。 あの時の私には、理解不能だったけれど 今になってわかったの。 「気持ちは見えないけれど、気持ちの美しさはわかる」っていう意味ということを。 だから私は、綺麗な心と、純粋な気持ち、それを大事にしょうって思った。 ただ美しいだけならおもしろみがないから、ちょっとバカなことでもしよっかな、って思った。 あの日、私は、君の特別になりたいって思ってることを自覚したの。 君のために 君だけのために 君に見つけてもらうために 綺麗になろうって思ってたってことを。 だから 付き合ってください。 音で結ばれた君の友人より ーーーーーーーーーーーー 私はこのラブレターを、掃除の途中に見つけた。 懐かしいなぁ。 私はちょっと笑ってしまう。 この手紙は結局は渡せなかった。 …、というか渡す必要がなくなったんだもの。 君から告白してくれるなんて、そんな最高なことがあるなんてね。 思いもしなかったな。 ああ、懐かしいな。 そうだ。いいこと思いついた! 「あなた…。これ、もしかして浮気……?」 「えぇ?!」 あなたは必死に驚いた。 「えぇ?!そんなの見たこともないよ?!浮気なんて、絶対しないよ?!」 私はクスクスと笑ってしまった。 あなたはよくわからない、という顔で、いきなり私が笑ったことに疑問になる。 …という顔をしていた。 「うふふ、嘘だよ~ん!」 あなたはまた変な顔。 「ふへっ?」 変な声も出した。笑っちゃう! 「これ、私が昔書いたラブレターだよ。君が告白する前に書いたんだ~。結局、渡せなかったけどね!」 なぁーんだ、って顔をするあなた。 「見せてよ」 あなたに言われたけど、私は、今更恥ずかしくなって 「見せないよ~んだ!」 と、ゴミ箱に捨てた。 「え?!もったいない!見せて欲しかったのに…。」 残念そうにするあなたに私は言った。 「今、私たちにはもっといいものがあるもの。」 そう言って、薬指にはまる宝石を輝かせ、大きなおなかをさすった私に あなたも笑みを浮かべて 「そうだね」と笑った。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
いい話ですね!
夜恋さん、すごいですね。 特に私が気に入ったのは「音は見えないけれど、音の美しさは見える」「気持ちは見えないけれど気持ちの美しさは見える」のところです。 気持ちの例えとして「音」という美しいものを使っているのでより美しい感じですね。 これからも頑張って下さい!
すごい!
ズゴイイイオハナシデスネ…… ↑感心しすぎてカタコト笑 妊娠という言葉を使わずに書くのがいいと思いました!