禁句。
注意。主人公はレズビアン。一人称は「私」です。 私は憂鬱だ。名前は和恵。 五時間目の授業。 生暖かい風に乗って電車の通る音が聴こえる。染みの着いた生成色のカーテンがそよぐ。こんなときくらいうたた寝でもしたいもんだ。 「え~雄蕊の花粉が雌蕊に付くとー 受粉といってー・・・」 世界は「雄」と「雌」で成り立っている。 具材が弁当箱の中から零れ落ちるともう食べられない。 それは皮肉なことに世界も世の中も同じ。はみ出したr・・・「デュクシ!」 うおっ!・・・おまえか。 「えひひ。やっぱり面白いねぇ・・・」 授業中というのに話しかけてきたこいつは、「みお」だ。・・・私はこいつが好きだ。堪らなく好きだ。 でも言ってはならない。 すき この二文字をいったらこの仲は100% 修復不可能だろう。 私はこんなにも、悩んでいるのにみおは、容赦なく「好き」を言うのだ。私だってLikeとLoveの違いくらいわかる。だが、腹の底から独占欲が恐ろしいほど膨れ上がっていく。いやだ。こんな自分なんていやだ。 いつもの帰り道。空を満たす青色が憎たらしいほどに綺麗。 いつものようにみおが 「すきー!」と飛び込んでくる。私の気も知らず。このままじゃ自分の欲に乗っ取られそうだ。この平和な関係だけは崩壊させたくない。いやだいやだいやだ。まだ抱きついたままかよ。顔が火照る。汗が滴る。もう、無理・・・ ドンッ! 「おわ!」 ・・・?そうだ。私は・・・みおを突き放したんだ。でもみおが悪いだってだってだって・・・ 「・・・好きって言葉そんなに軽く言わないで。みおは昔ッからそうだ。いつも冗談で好き好き言ってくる。お願い。やめて。もう・・・」 みおは不思議そうだが、愛想笑いしてくれる。 「・・・でもわたしはかずえのことすきだよお?」 いつものかわいい笑顔で。 もうやだ 「やめて・・・嘘のくせに、冗談のくせに・・・」 あ、泣きそう。どんなみっともない顔をしてるだろうか。いやそれどころじゃない。 「・・・」 もう戻れない。修復できない。絶対。ごめんね。みお 「かずえは私のことすきだったんだねぇ」 いつもの、にへらとはにかむ、みおの顔。 だが、そのあと、いつもの可愛らしい顔は、 無表情になった。いつも笑顔なのに みおが、端麗な口をを開ける。 みおじゃない。誰か、違うひとが。 「じゃあ」 「冗談じゃなかったら?」 え? 「・・・なんーてね!うへへ。ごめんって!あっ、かずえにまた怒られちゃうね!」 目の前にいつものみおが戻ってきた。 あ、またなにか言う。 「もう戻れないね!修復不可能。ということで、そういう意味で これからよろしく。ダーリン。」
みんなの答え
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いい!!! モフりたいもふもふがそこにありけり… 読みたい小説がここにありけり… 友達には戻れない!また意味が違ってそういうの好きです!!