綺麗な花は摘まれるもの
「お母さん。何で良い人は早くに死んでしまうの?」 お父さんが昨日、交通事故で亡くなった。 即死だったらしい。 お父さんは、周りからの信頼も厚くて、真面目で、みんなが大好きだったし、何より家族の私とお母さん、弟のことを深く愛してくれていた。 そんなお父さんのことを家族みんなが大好きだったし、とても楽しかった日々は忘れられない。 なのに... 「お父さんのお葬式、涙が出なかった」 突然のことに驚いたのか、受け入れられないのか全くと言っていいほど涙が出なかった。 私はずっと無表情で淡々としていた。 そしてお葬式の時にお母さんにこんなことを聞いた。 「お母さん。何で良い人は早くに死んでしまうの?」 お母さんは今まで一言も話していなかった私が急に話しかけたのでびっくりしていた。 けど、すぐに間をおいて 「じゃあ、マナミがお花畑に居たらどの花から摘み取る?」 全くわけのわからないことを聞いてきた。けど、何かに関係あるんだろうとこう答えた。 「もちろん綺麗な花から摘むよ。だって欲しいから」 当たり前だ、誰が汚い花から摘むのだろうか? 「神様も同じなのよ、綺麗な人は欲しいの。マナミだって綺麗な花から摘むんでしょう?」 はっとした。お父さんは綺麗な花だったんだ。神様がお父さんを選んだんだ。 その時、冷たいものが頬を伝った。 手で拭いて確認してみると、 「なみ、だ?」 そして分かった。きっと、私は許せなかったんだ。 お父さんが死んだことを、何でお父さんを...って そう思ってたんだ。だから神様が選んだって聞いて、お父さんが認められてようやく私もお父さんの死を認められたんだ。 そのあと、私は泣いて泣いて泣きまくった。 お葬式の前から溜まっていた涙がすべて出た。 本当は笑顔でお父さんを送り出したいのにな。と思いながらぐしゃぐしゃの顔で精一杯の笑顔を作ってこう言った。 「私も綺麗な花になるけど、そっちには当分いかないから!」 これでお父さんも安心できるかな?
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素敵!!
ものすごく説得力があって,すごいです! 仮に大切な人が死んでしまっても,このお話を思い出して前を向けそうです(^^)
神様
なるほど~ 読んでいて感動しました。 書くのすごい上手ですね!
………♪
え、すごい!なるほどって感じですね。語彙力分けてください…