人間は笑う〈短編小説〉
彼女は笑わないし、喋らない。ガラスのような暗めの青い瞳はどこを見ている?髪は金髪でちょっとくるっとしていて一本の三つ編みにしている。彼女の名は宮鏡蝶水(みやかがみちよみ)、中1で僕のクラスメイト。そして僕の親友の双子の姉。 「おはよー!九条君!」 と元気に声をかけてきた人がいた。振り向いて 「やあ、おはよう!錬!」 と僕も返す。ずっと言っていなかったが僕の名前は九条櫂だ。そして挨拶してきた彼は僕の親友の宮鏡錬。さっき言った蝶水の双子の弟だ。姿はそっくりだが錬はよく笑う。一緒にいて楽しい。あと錬もクラスメイトだ。双子がクラスメイトなのは蝶水が喋らないので何を伝えたいのかみんなにはわからないから錬に通訳?みたいなものをしてもらうためだ。 「キーンコーワカーンコーン」 朝のホームルームが始まった。 ~放課後~ 「錬、一緒に帰らないか?」 「いいよ!蝶水もいいかな?」 「ああ、まあいいよ。」 相変わらず蝶水は宙を見つめている。その時頭を小さくふった。錬が反応した。 「あ、蝶水今日カフェ行く日だった!クーポンあるから!そうだ!九条君今日暇?」 「まあ、暇だな。」 僕は頷く。蝶水が僕を見つめていた。錬が 「じゃあさ一緒に近くにあるカフェ寄ってから帰ろうよ!蝶水いいよね?」 こくりと蝶水が頷いた。やっぱり無表情だな。そういえば一緒にしょくじしたことなかったな。 2人が真剣な眼差しでメニューを見ている。やっと決まったのか呼び鈴を鳴らした。店員さんが来て注文する。 「 えっと僕はオムライスとオレンジジュースと餡蜜で蝶水がビーフステーキとカステラと甘いもの盛り合わせで。あとリンゴジュースもお願いします。」 多くないか?と思う。店員さんが僕を見たので慌てて 「僕は紅茶とチョコレートケーキでお願いします。」 店員さんが注文の確認をしてから 「錬君も蝶水ちゃんもいっぱい食べますねー。そちらはお友達ですか?よろしくね。」 ほわほわしている店員さんだ。錬達とは顔見知りらしい。店員さんが頭を下げて厨房へ行ってしまった。しばらく経つと料理が運ばれてきた。さっきの店員さんがアイスクリームを指差した。三つある。店員さんが 「おまけですよ!それは。店長が渡して来なって。」 と笑顔で言い去って行った。錬と蝶水を見るともう食べ始めている。僕も紅茶を飲んだ。 「ごちそうさまでした。」 錬が言い蝶水は手を合わせている。そして2人は空っぽの皿を名残惜しそうに見てから立ち上がった。 「美味しかったね!九条君、蝶水!」 「ああ、いいなここ。」 僕は言いながら蝶水を見る。たぶん頷くだけだと思った。でも違った。ほのかに頬っぺたが赤くなっていて目もキラキラしていて幸せそうにそして満足そうに頷いた。しゃべりはしなかったが人間はやっぱり嬉しければ表情は変わることがよくわかった。 どうでしたか?感想、アドバイスよろしくお願いします!
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想像がしやすくてもう蝶水ちゃん可愛いって思いました。 あいすくりんさんまた書いてください!