アンドロイドの妹
『お姉ちゃん、朝だよ!起きて!』 『お姉ちゃんは誰に見せても恥ずかしくない自慢のお姉ちゃんだよ!』 『えへへ。いつもありがとう、大好きだよ!お姉ちゃん!』 『もー、ごはんはちゃんと食べなきゃだめだよ?お姉ちゃん。栄養が足りなくなったら大変だもん!』 これらの一見あたたかく、幸せな、優しい言葉たちは、妹が今まで私にかけ続けてくれた言葉だ。 だけどそれは、私がプログラミングして、私が設定して、妹の意思なんて微塵もない、無機質な言葉だった。 「…………」 今の妹に心はない。 意思もなければ、脳みそもない。心臓も内臓も細胞も血液も、なんにもなんにもない。 それは悲しいことだと誰もが言う。 現実を見ろと誰もが言う。 妹がいなくなってしまった事実を受け入れろと、誰もが言う。 『あ、今起きたの?おはよう!…いや、今の時間はこんにちは?ううん、おそよう?』 そんなのわかってるから。 もういいから。 『?お姉ちゃん?どうかしたの?』 馬鹿なことをしているのはわかってる。 偽物の妹にすがっても、自分の科学の才能にすがっても、意味なんてないことはわかってる。 『おーい、ぼーっとしちゃだめだよー!今日は学校でしょ!おーい!』 だけど、もしも神様がいるなら。願いごとを書いて吊るしあげただけで、それが叶うのなら。 「……なんでもないよ。だめなお姉ちゃんでごめんね」 おねがい、神様。 私に本物の妹を返して。
みんなの答え
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虚無感
悲しいお話ですね...。 文章力があふれてます! 仲のよかった妹をなくして、主人公は辛いでしょうね...。
妹は…
妹は、本当の妹は亡くなっちゃったんでしょうか? それで、お姉さんは自分のコンピューター技術で妹を。 妹は、本当の妹はどうなったんでしょうか?