魔女の図書カード ~白雪姫~
「あっ…。入選した!」 私の名前は佐奈。一ヶ月前に魔女絵画というコンクールに応募した。それが今、入選したと手紙がきた。手紙が入っていたのは小包で、それには図書カードも入っていた。一般的なピーターラビットの絵ではなくて、魔女の絵だった。まぁ魔女絵画っていうコンクールだもんね、と思っていた__。 「ねぇ、その図書カードでさ、凛音の読み聞かせの本買ってきて欲しいんだけど…。いいかしら」 凛音とは、この前生まれたばかりの妹の名前。まぁ5000円分あるし、それぐらいは買ってきてあげようと思った。そう思ったとき、図書カードが光った。 『カタログです』 そう聞こえた。そして私の手には_。 その通り、カタログがのっていた。しかも子供向けの童話、昔話の。 「え。何コレ…」 そう、一度は戸惑った。カタログを読むと人魚姫、桃太郎、白雪姫_。品揃えが豊富で商品の下には必ず、『買う』という文字があった。興味本位で買うという文字を押してみると、脳裏に何かが走った。 「う…」 私はいつの間にかどこかにいた。 目を開けると、見える光景は…。魔女の本屋だった。 「おはようございます。」 「はっ…」 目の前に立っていたのは銀色の髪をした、私と同い年くらいの女の子だった。 「私はこの本屋の店長、ナリウス。」 「こ、こんにちは。」 すると、ナリウスは本を差し出してきた。 「はい、人間界の白雪姫だよ」 「ありがと…」 私はそれを受け取った。そして、図書カードを見ると、残り4999という文字が書いてあった。 「あぁ!それ!どこにあったの?!」 「えっ?コンクールの副賞で…」 「嘘でしょ…?ここは魔界よ?!人間が扱える代物じゃないわ!」 そういって、ナリウスに図書カードを取り上げられた。 「返して!」 「嫌よ!これはもともと魔界のものなの!高い金額なのよ?」 「ナリウス…。まさかあなた、それを売る気じゃ…!」 「そ、そんなわけ…(汗)」 すると、 「ナリウスさーん!例の図書カード見つかったんですか?」 「だめ!それ以上言っちゃ…」 でもその人は言葉を止めることは無く、 「売りに行きましょう!見つかる前に!」 と言った。 「ダスヘルト…!!!!」 その人はダスヘルトというらしい。 「ダスヘルトだ!捕まえろ!」 「ナリウスだ!ナリウスもいるぞ」 警察と思われる人達が本屋に入ってきた。 「「見つかった…!」」 ナリウス達は為す術もなく捕まった。 「こんにちは。これは貴女のですか?」 「はい…。あの、ナリウス達は…?」 「あぁ、その人達は犯罪者よ。その図書カードを最初は盗まれたけど、どこかに落としたらしいわ。それでここの店主として探していたらしいの」 「そう…なんですか」 でも警察は不安げだったので、話しかけた。 「あの、どうかしたんですか?」 警察は、 「この本屋はすごく人気でね。受け継ぐ人がいれば良かったんだけど…」 すると私を見て 「そうだ!」 「ど、どうかしましたか?」 「あなたが受け継ぎなさい!もともとこの図書カードはね、選ばれし者にしか使えないのよ。あなたはそれができた!」 一瞬わけがわからなかったが、数秒後、理解した。もともと私は本が好きで、魔界の本も読んでみたいと思ってしまった。 「なります!私で良ければ…」 そして私は店主になった…が、お忘れではないだろうか。私は凛音に読み聞かせる本を買いに来たのである。 『家に帰りたい』 と念じると、私は家に居た。時間は変わっていなかった。 「ただいま」 「何よ。いつの間にその本買ったの?」 _私の手には白雪姫が握られていた。
みんなの答え
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おぉ…
すごいですね。長編ですが…。ぜひ、続きを作ってください!絶対読みます!
不思議な物語ですね!
こんにちは! 少し不思議な物語で、読むのが楽しいですね! こういう系大好きです! また作ってください! さようなら!