ともだちの条件は。
「え、また転校すんの」 私の家はいわゆる転勤族で毎年のように引越しをしている。 だから慣れっ子…のはず。 「皆さん着席してください。今日は転校生を紹介する。」 担任の先生が言った。 「望月梨澄(モチヅキリスミ)です。よろしくお願いします。」 パチパチパチ 「はいよろしくー。ってことで山野さんの隣に座ってね。」 「梨澄ちゃんだよね?!うち山野海鞠(ヤマノエマリ)えまりってよんでー!」 「うんよろしくね(^^)」 私は得意になった愛想笑いで返事をした。 そこからは何も無い。当たり前か。 自分から話しかけないもん笑でもさすがに移動教室とかは聞かなきゃね。 「ねぇ山野さん理科室ってどこなの?」 「あっーそっか知らないもんね!一緒に行こうよ」 そこに山野さんの友達(?)の木村さんと河井さんが来た。 「あ、望月さんじゃん!私、木村栄子(キムラエイコ)よろしくねん!」 「私は河井茉瑠(カワイマル)!まるでいいよ~」 なんか聞いてもないのに名前を言ってきた。 「よろしくね2人とも(^^)」愛想笑いで言う私。 そこからはなんだか4人でいるようになった。だけど私は離れたかった。 だって仲良くなっても、友達になっても引っ越したらどうせ忘れられる。どうにかして離れないとと思った。 やっと三学期の終盤に差し掛かった時に離れられるようになった。 「梨澄~体育行こー!」 「…ごめん先行ってて。」 「そっか…分かった!先行ってるね!」 これでいいんだよね…でもこういうのは友達って言わないんだとかつての親友に教えられた。 友達の条件は裏切らない、ずっと一緒にいる、友達だよとお互いの公認済み。の3つらしい。今回も条件が揃ってないから友達とは言わないんだよね。 あぁもう卒業じゃん。高校もみんなとは絶対離れるな。いいか、いつものこと…なのに何故か胸が苦しい気がする、ううん気のせいだ。 そうこうしてるうちに今日は卒業式。 教室ではみんな卒アルにコメントを書きあってる。 あれ…なんか、目から水が出てくるなぁ。なんでだろ…はは。 本当は憧れてた。友達が欲しかった。遊びたかった。本当は離れたくない。 「何泣いてんだよー梨澄ー!」 「私のにもちゃんとコメント書いてよねぇ笑」 「ちょ、どうしたんだよー」 「…!海鞠、栄子、茉瑠…なんで…?なんで私なんかにこんな構うの…?」 3人は顔を見合せた。 「ははっ笑何言い出すと思ったら~笑笑」 「それなっ笑」 「なんで笑うのさ?!」 「だって…友達だからに決まってるからじゃん!」 「え、と、友達…?」 「何今さら驚いてるの笑あったり前じゃん!」 今度こそ本気で私は泣いた。 「だ、だって…条件揃ってないよっ…」 「条件?何それ?」 私は3人にかつての親友に教えてもらった条件を説明した。 「なにーその条件を言った人はぁ笑」 「もー梨澄ったら笑」 最後に海鞠が言った。 「ともだちに条件なんていらないよっ」
みんなの答え
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感想
めっちゃ感動しました! 「友達に条件なんていらないよっ」 ってところが特に感動です。 確かにそうだなって思うところがたくさんあっていいですネ(^^)