おかーさんっ!
「おかーさんっ!」 日本のどこかのお話。 2歳になって言葉が喋れるようになった瑠利子は、いつもお母さんの雛さんに聞きます。 「この絵本見て!『おそらがあおい』って書いてあるよ!でもさ、あの、あのぉ、今、おそらあお?」 途切れながらだけど、言いたいことが伝わるようになりました。 「んー。青ではないわね」 「おかーさんっ!どの絵本見ても、おそら青色だよ!」 「おそらが青色なのは、おそらの上にいる神様が、しくしくって泣いているからよ」 「なら、チューチューの色は?」 「灰色のこと? そーね、ネズミさんの色…あ、心配してるんじゃない? 瑠利子だってそう思うことあるでしょ? かけっこできるかなーとか、お友達とおしゃべりできるかなーって。」 「るりちゃんちっちゃいからわかんないや!」 すると、遠くで何かが爆発したあと、真っ赤な炎で包まれていました。 「ねえ、おかーさんっ!おそらの上の人、元気になったよ!だってみて!あれ!赤いやつ!るりちゃんも元気になると赤い気持ちになるよ!」 お母さんは何故か、眠ってしまいました。 「おかーさん?あれれ、ねんねしちゃった。お空の上の人、ねむくなったのかなぁ。 あ、るりちゃんも赤い気持ちになったから、指の近く…えと、、、凹んでるとこと指の間が赤くなってきた!」 瑠利子は喜んでいました。ただ、瑠利子が言う、「凹んでるとこと指の間」は腕。 「何だか眠ーくなってきた!さっきまでおしゃべりしたから疲れて元気なくなっちゃったの!おやすみぃ。」 瑠利子が目を覚ますことはなかった。 この話はフィクションです。 実際の団体・人物・事件とは一切関係ありません。