重い代償
「ねえ藍狐。最近藍都が変なの。あんなに遅くまでかえって成績も下がって…藍狐、注意して」 私は、またお兄ちゃんに注意を頼まれる。 お母さんは、お兄ちゃんに嫌われるのが怖くて、私に頼む。 「藍都お兄ちゃん、成績、気を付けてよ。」 ―バタン。 玄関ドアがしまる音。 最近、うちの中3のお兄ちゃんはいつもこう。 暴力に、無視、不良のような仕草。 「お兄ちゃんなんか……消えてしまえばいいのに」 深夜、寝つけなくて布団で呟く。 「そんなに兄が嫌い?」 頭で、女の子の声がした。 女の子の声の方を見るとかわいい美少女が。 「あ、あなたは誰?」 年は、小4の私と同じくらい。 でも、浮いてるし、人ではないと思う。 「私は人間消滅が仕事の莎妖(さあや)。莎妖って呼んで」 「じゃあ、莎妖。あなたは人間?死神?」 「どちらでもないけど、死神に近い。でも、私はとりつくのではなく、消えてほしいと誰かに望まれている、残酷な人間だけを消します。あなたの兄が妥当します。ただ…」 「ただ?」 「重い代償が残ります。それでもあなたは兄を消す?」 私は「消す!」と即答。 彼女はニヤリとした。 あれから10年、私は家族にひどいことをされ、いじめられて過ごしている。 兄を消した代償。 そこから精神病院へ入って、5年が経つ。 兄は、勉強や宿題を手伝ってくれたり、守ってくれたり、遊んでくれたりするいい兄だった。 思春期でああなっていたことを子供の私は知らなかった。 私は、これからもこの辛さに耐えなければならない。 一生…… 藍狐からのこめんと。 「みんなも簡単に消えてほしいなんて言わないようにね。代償は大きすぎるから」
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チャイルドライン[特定非営利活動法人
チャイルドライン支援センター]
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大丈夫?!
いじめられてるの?!じゃあ、とにかく学校や友達に相談だよ!もし無理なら、近所のおじさんおばさんに相談してもいいんだよ。もちろんここも頼りになる場所だから。また困ったら相談してくれますか?助けてあげるからね!!