異界へ続く電車
『四番線…彼岸駅行キノ電車ガ参リマス…』 え? 何、このいつもと違うアナウンス。 私は学校の帰り、家に近い駅行きの電車に乗ろうとしていた。 しかし、目の前で行かれてしまった為、 ホームでまた電車が来るのを待っていたのだ。 そこで疲れていた私はホームの柱によりかかり、ぼーっとしていた。 そして、我に返るとさっきまでいた筈のホームの雰囲気ではなくなっている。 (ここどこ!?何かいつもと違う…) そして、今のアナウンスが流れたのだ。 ホーム内はさっきと違いとても薄暗く、私の他に誰もいない。 天井から吊り下がるのは古い、沢山の豆電球。 それには、見たことのない虫がたくさん集まっている。 『プァァァン…』 電車の音だ。 そしてすぐにホームに電車がやってきた。 「…え?」 中にいる乗客が、みんな影の様に薄く黒い色をしていた。 幻覚…なのだろうか?? いかにも怪異らしい雰囲気の乗客たちに背筋が凍りつきながらも、ドアが開いた電車内を覗く。 座席の色は鮮血の様に真っ赤で、灯りはホームと同じく古びた豆電球。 幻覚だとは思うが、本物だった時の為に私は電車から離れようとしたが… 「ひゃあっ」 何かに吸い寄せられるかの様に、電車内に入ってしまった。 そして、ガシャンと音を立ててドアが閉まる。 「嘘でしょ…?」 周りにいる乗客はやはり薄黒く、まるで存在がない様だ。 私は慌ててカバンからスマホを出し、電源をつける。 しかし… 『圏外』 だった。 最後の希望が消え、私はこれが幻覚だと信じて席にもたれかかった。 『次ハ…彼岸、彼岸デ御座イマス…』 あぁ、やっと駅だ。 早く降りよう。 しばらくして、ドアが開いた為私はすぐに電車を降りる。 しかしそこは、真っ暗だった。 ずっと先まで青い光を灯す行灯が置いてあり、やはり幻覚ではないと私は感じた。 もう、行灯が続く方向まで行くしかない。 一歩進むと、かさ、かさ、と音が鳴る。 暗い中よく見ると、それは彼岸花の花びらだった。 その後ドアが閉まり、あっという間に消えていった電車を見送り、私は行灯の方へ歩き出した。 その後、少女の姿を見たものはいない。 そして、その日の深夜。 少女が歩いていった行灯の道に捨てられていたボロボロのラジオから音声が流れ出した。 『異界電車をご存知ですか? どんな人間でも関係なく異界へ連れていってしまう電車です。 その電車の終点は‘彼岸’。 死者たちの世界です。 一度その電車のホームに迷い込んでしまえばもう終わり。 それから元の世界に戻ってこられた人間はいません。 あなたも気をつけてくださいね…? いきなり、気がつくと古い豆電球のせいで薄暗い、怪しげなホームにいるかもしれませんよ。 あぁ、でも一つ元の世界に戻る方法があります。 それは、終点から更に先にある駅… ‘此岸駅’で降りること。 此岸は生者の世界、つまりあなたの世界です。なのでそこで降りれば見慣れたあなたのよく使う駅のホームにいるでしょう。 しかし、そこで降りなければもう望みはありませんから、お気をつけくださいね? それでは、失礼…。』 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは、作者のあおねこです! いつもより少し長文になってしまったかもしれません! 読みにくかったらごめんなさい… 感想、お待ちしてます~ では!
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
こんにちは!
こんにちは! 今回もすごいです。 これから電車乗る時は、時間を確認して乗りますね。 (決めた電車に乗ります!!)
わーお!!あおねこさんやばー!!
うわー!!早く降りちゃったんだ! どんまいとしか言いようがない!! 語りかけられている感じが上手いです!! すごい!!神小説家!!
こわかったけど…
もう、いせかいと、こわいこの2つがマッチしておもしろいです!
あおねこさああん!!!!
こんにちわああああ!!!! なまけものちゃんって言います! あおねこさんが大好きでたまらなくてあおねこさんのオタクになりました!!! わたしはあおねこさんのホラー系が大好きです! ずっと応援してます!!これからも頑張ってくださあああい!!!!
あおねこさああん!!
電車乗るとき気をつけよ… 1人であんまり乗らないからまだマシかな… あおねこさんほんと好き!!! だあいすき!((きも でもほんと好き!! 短編小説のカテゴリなくならないでほしいなぁ 次も楽しみ!!!