短編小説みんなの答え:12

藤棚の猫面少女

『ほら、おいでよ…』 夢の中で、私の目の前には黒い猫面で顔を隠し真紅のワンピースを着ている少女が立っていた。 人気のない道端で、少女は私の手を引いた。 黒い猫面の奥で、少女が意味深に…ニヤリと笑ったのが分かった。 少女は、私の手を引きながら近くに立つ古びた木製の扉を開いた。 その瞬間、ふわりと私にも優しく甘い、花の様な匂いが漂って来た。 その優しい香りを胸いっぱいに吸い込み、私は扉がつなぐ先へ入った。 そこで目が覚めた。 私はすっかり自分の家の、ピンクのベッドに横になっているつもりだったのだが、どうにも固い。 それに、薄茶の地面には薄紫…藤色の小さな花びらが沢山落ちていた。 もしや。 慌てて身を起こし立ち上がると、そこは藤の花が藤棚いっぱいに咲き乱れていた。 その、甘い香りを漂わせる美しい藤棚は私が見える範囲一面に広がっていた。 そして、空は雲一つなく晴れ渡っていた。 「目が覚めた様だね」 声がした。 この声は…まさか。 とっさに振り返ると、私の背後には夢の中に出てきた黒い猫面の少女が立っていた。 「綺麗だろう?此処はお前が作り出した空想の世界だよ」 普通なら気になるのだろうが、私は猫面の少女が何故ここにいるのかは聞かなかった。 本能的に、聞かない方が良いと判断したのかもしれない。 「…じゃあ、此処も夢の中ってこと?」 「いや、これは現実さ。お前が考えた空想が、生まれてしまったんだよ。 良いかい?元の場所に戻る方法を教えてあげるよ」 私が、本当?と顔を輝かせると、少女はふふふと笑った後に言った。 「あそこにある小川を渡るんだ。それだけだよ」 小川…? 私が辺りを見回すと、藤棚の隅に小川が見えた。 すぐに駆け寄ると、藤棚と藤棚の狭間に流れている様だ。 それにしても綺麗な小川。 水は透き通り、藤の花びらがふよふよと浮かんでいる。 そして不思議なことに、そこは昼間なのに蛍がぼんやりと青く、幻想的に光っていた。 「…綺麗」 「そこを渡りな」 気がつくとまたもや私の後ろに猫面少女が立っていた。 私は少女に頷きかけ、透き通った美しい小川を飛び越えた。 その瞬間、私の意識は藤の花の香りと同様、段々薄くなっていった。 その後、藤の花の世界に入り込んだ少女を見たものはいない。 誰もいなくなった藤の園で猫面少女は面を外し、くくくと笑った。 少女の目は紅色に、冷たい気迫を帯びながら鋭く光っている。 「まんまと嘘に引っかかるものだね。 彼岸…死者の世界でせいぜい楽しむと良いよ」 そして少女は藤の幹に手を触れて呟く。 「さぁて、次は誰にしようかねぇ…」 完 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは、作者のあおねこです! 読みにくかったらすみません! 感想頂けると嬉しいです(^^) では!

みんなの答え

辛口の答え

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あ、あの川はもしかして・・・

え、あの女の子が飛び越えた川は・・・ 三途の川!? もしかして・・・三途の川をわたって4に、 生き返ってもとにもどるということじゃ・・・


おおー!!

少女嘘ついたのか!? 言い方がうまかったです!! いいなぁー!!私もこんな小説書きたい!


凄い!(しか言いようがない)

あおねこさんの作品を読ませていただきました! もうほんっとう尊敬します!どうやったらそんなにうまく書けるんですかー!( ;∀;)いいなー! 新キャラ?の猫面少女が出てきましたね!狐面少女との関係はどんななのか楽しみです♪ ちなみにあおねこさんが書くラブストーリーも好きです~!


いつも読ませてもらってます

タイトルの日本語合ってますか?じゃなくて、初めてまして!紅丸LOVEです。最近、あおねこさんのことを知り、全作品読ませてもらいました!どれも面白い♪ぜひ皆さんに読んでもらいたいぐらいです。12才とは思えない!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アドバイス (私が言うのも何だけど…) ・展開が早い ・死の世界が多いので違う分野もやって欲しい 次の作品待ってまーす♪♪


無題

猫面の少女は、狐面の少女と相対する関係なのかなと思いました。 もしや...とは思いましたが、やはり三途の川だったんですね。


凄い!!

アンニョンハセヨ、army & once ニダ! わぁー!!凄すぎる……!! 文章の表現方法が凄く綺麗で、とても読みやすかった! アドバイスとして、他の方もおっしゃってるように少し展開が早いかなーと思いました!小説は結構 文字数 書けるから、もう少し文字数を使って書いてみると良いかも!!


良き!

良き!世界観好き! けど、文の終わり?のところで、 「~た。  ~~た。  ~た。」 ってなっちゃうと不自然だから、ちょっと工夫して変えるといいかも。まあ私がいうのもあれなんだが… あ、もっといろんな感じのとこに手を出したほうがいいかも! あおねこさんの過去作?を見ると、三途の川や彼岸渡っちゃった系とか仮面を被った少女とかが多いから…そこから実は仮面の少女の成長とか、「…はぁ。この仕事(三途の川というか彼岸渡らせ係)にも飽きてきたな」とか変化をつけるといいかも。でも、色んなジャンルだとファンもつきやすいし…味変してみて! これは完全に余談だけど、青い鳥文庫小説賞っていうのがあって。応募してみて!確か締め切り9月だったから…力試しということで!短編を応募してるから、ぴったりだと思うんだ。 賞金ももらえるしね((


アドバイス

こんにちは。 いい小説だと思います。 でも、展開が早すぎます。


話が急展開すぎるかも知れないですね。

前の小説もそうでしたが少し話が急展開すぎるかも知れないですね。もう少しゆっくりとした(2日ぐらいの話)小説を作ってみては?そうしたらもっともっとよくなると思いますよ。 あと、やはり、似たような作品があるようです。疑ってはないんですが本当にあおねこさんの作品なのかなと思いました。本当にあおねこさんの作品なのでしょうか。気になります。 では。さようなら。


三途の川が見える…

こんにちは!三途の川ですね、 三途の川渡ったら、死の世界ですね。 お面の女の子、多いですね!あおねこさん。


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