短編小説みんなの答え:1

雨の日

____ぽつっ… 「……あ…」 どうやら雨が降ってきたみたいだ。 ふと時計をみるともうとっくに下校時刻をすぎている。 学校の昇降口への入口の階段に腰を下ろしていた私は鞄の中をごそごそと探った。 「あれ……ない……」 ない、ない、傘がない。忘れてしまったのだろうか。 慌てているうち雨はどんどん強くなっていき、あっというまに大雨になった。 私は傘を探すのを諦めて鞄を頭上に掲げると一気に走り出した。 「はっ…はっ……ッきゃあっ!?」 バシャッと大きな音をたてて私は雨に濡れた地面にころがった。泥に足を取られて転んでしまったのだ。 新品の制服は泥だらけだ。 「はぁ……はぁ……」 起き上がれない。力が出ない。涙がぼろぼろと零れてくる。 雨は嫌いだ。 小さい頃、迷子になったときに雨が降り出した。 私には両親がいない。ずっと孤児院で過ごしている。 だから迎えに来てくれる人もいない。ずっとひとりぼっち。 もう私はこの世の誰からも必要とされていないんじゃないかって。誰も私のことを見ていないんじゃないかって……怖かったんだ… 「あ…あぁ……」 雨は強くなって、周りがよく見えない。 寒い。辛い。 「だれか……たすけて……」 「____ちゃん!!」 「……え…?」 水が跳ねるバシャバシャという音とともに現れたのは、私と隣の席の落合くんだった。 「お……落合くん…?どうして…」 「僕、家が学校の真ん前にあって、窓から学校の方を覗いて見たら____ちゃんが倒れててさ……」 びっくりして駆けつけてきたんだ、と落合くんは言った。 「さぁ、早く、風邪引いちゃうよ。」 こう言って落合くんは私の手をぎゅっと握りしめて立ち上がった。 暖かかった。 ___初めて感じた、人の温もりだった。

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

よき…

めっちゃいいですね……!! 落合くんイケメンなんだろうな…() 主人公ちゃんの名前が明かされてないのもすきです…… 人の温もりって表現がすきです!! また薫さんの次回作楽しみにしてます!


11を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

※毎日キズなんに来ていると、ずっと自動で入力されるよ。くわしくはコチラ