ゆいの幸せな夢
人は普通夢を選ぶことは出来ない 将来実現したい夢ではなく 睡眠中に見る方の夢 もし自分の意思で 自分の見たい夢を見れるなら 人は毎日寝て過ごそうとするのかな? でも もし毎日見れたのなら きっと誰でも飽きてしまう だからゆいはたまにでいい 一夜でいいから見てみたい 『お兄ちゃん』 貴方と2人きりで過ごす 幸せな夢を 『今度二人でお花見行かない?』 お兄ちゃんはいつも優しくて ゆいのこと誰よりも大事にしてくれる そんなお兄ちゃんにゆいは 家族じゃない特別な感情を抱いていた だけどお兄ちゃんは社会人で ゆいより10歳も上 仕事も忙しい だから 「ごめん、ゆい。スケジュール的に難しくてな…」 『そっか…』 「本当は俺も行きたいんだけど…本当にごめん」 『そんな謝らないで、大丈夫だから』 予想通りの答え 『(ちょっと失敗したかも…お兄ちゃん困らせちゃった…次から気をつけないと…)』 それにしても お兄ちゃんは仕事 ゆいは受験に向けての塾 最近忙しくて お兄ちゃんと2人きりになれない 2人きりになれる時間といえば お兄ちゃんの車で塾から帰る時くらい そして今日もその時間が 「お疲れ、ゆい。帰ろうか」 『うん、お兄ちゃんもお疲れ様』 とはいえ お兄ちゃんは運転中 あまりぐいぐい会話はできない 「ゆい」 『なあに?』 「帰り、ちょっと時間かかるから寝てていいよ」 『…?うん』 『(帰るまで、そんなにかからないような…?コンビニにでもよるのかな?…お兄ちゃんの横顔見ていたいけど、寝てていいと言われて起きてるのも悪い気もするし…今日は特に疲れたし…ちょっとだけ…)』 「ゆい、ゆい。起きて」 『…お兄ちゃん』 「ゆい、起きたてで悪いけどちょっと歩こう」 ふわふわした感覚のまま 少し長い階段を登る 『お兄ちゃん…ここはどこ?ゆいたち、どこに向かって…』 「…着いた。うん、聞いた通りだ」 ザアァッ! そこにはたくさんの桜の木 月の光が反射して いつも見てる桜とは 一味違う 「今日、先輩に聞いたんだ。いい花見場所を。ここはちょっと遠いから明日は2人揃って寝不足だな」 『お兄ちゃん…』 「ゆい、おいで」 『…?』 ぎゅっ 『ひゃうっ!?お、お兄…』 「ゆい、大好きだよ」 『え?』 「いつも笑顔で支えてくれてありがとう。ゆい、大好きだよ。家族としてじゃなくて、特別な感情で…」 『お兄…ちゃん…』 瞳が熱くなった 『これは、夢…?お兄ちゃんがゆいにそんなこと言ってくれるなんて…これは、ゆいが見てる幸せな夢…なの?』 「ハハッ。そうだな、そういうことにしておいてくれ。俺たちは家族。結ばれるなんて許されない」 『…そう、だね』 「でも…夢の中なら」 お兄ちゃんは一呼吸置いて続けた 「…そう、これは夢だ。君が見てる夢。君がまた眠り、目が覚めたら…」 「変な夢を見た、と笑ってくれ」 人は普通夢を選ぶことは出来ない 将来実現したい夢ではなく 睡眠中に見る方の夢 もし自分の意思で 自分の見たい夢を見れるなら なんて…… そんなこと不可能に近いけど でも 自分の見たい夢より 素敵なものをくれる人がいたら 素敵な時を過ごせたら… そしてゆいは夢を見た たった一夜の夢の出来事 貴方と2人きりで過ごした とても 素敵な… 「ゆい、ゆい。起きて」 『お兄ちゃん…』 「ごめん、ゆい。コンビニで買い物していたらかなり遅い時間になっちゃった」 『……』 「どうした、ゆい?変な夢でも見たか?」 …はらりっ 『…!』 からかうように落ちてきた 『…ふふっ。ううん』 「…ハハっ」 『変な夢…なんかじゃない。素敵な…本当に夢のような…とっても素敵な…』 桜の花びらを手に取った 『幸せな夢を見たの』
みんなの答え
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す、すげえぇ!Σ( ̄□ ̄;)
お兄ちゃん妹に対してすごく優しい!仲良しだなぁ(癒される)いやいや、仲がいいんじゃないんだった!特別な関係なんだったね☆こんな兄妹あって良いのか?!いいの?ええっ?いいのぉ?……うん!いいんです!!←なんだよコレ
凄い!現実なのかは、わからない。
ゆいちゃんは、本当にみたのかなぁ? でも私は見たと、信じたいなぁー