短編小説みんなの答え:1

感謝のダリア

それは、突然の事だった。ある日の学校の帰り。帰りのバスの中に、電話が鳴り響く。プルル プルル それは、私の携帯から聞こえた。 「もしもし」「あっ!明美!!」電話の向こうの相手は母だった。「明美!今すぐ病院に来て」「え?何?何があったの?」あまりに突然の事で状況が分からず、何があったのか問いかける私に母は、「お祖母ちゃんが倒れた!」「えっ!?お祖母ちゃんが?」「とにかく、今すぐ中川病院に来て」「わ…分かった」電話を切った私は、ただ呆然とするだけだった。と、とにかく中川病院に行かなきゃ! 「すみません!運転手さん!中川病院まで行ってくれますか?」「ハイよ」運転手さんが猛スピードで運転し始める。 「お嬢ちゃん。着いたよ」「えっと…お金お金…」「お嬢ちゃん。今日は特別に、叔父ちゃんが奢ってあげるよ」「本当ですか!?あっ、ありがとうございます!」お礼を言い、急いでバスから降りて、病院の中に入る。そこには母が居た。 「明美!107号室まで来て」そう言われ、107号室まで行った。そこには…「お祖母ちゃん…!」お祖母ちゃんが目を覚ましていた。「倒れたって聞いたから、心配したよ…大丈夫なの?」「それがねぇ…お祖母ちゃん…」何となく分かる。「実は…」お祖母ちゃんがもう生きられないって事が、何となく分かる。「もう1週間も生きられないって」泣きながら言った。最初は何て言ってるのか、意味が分からなかった。また呆然としてしまう。 ピーーーーー お祖母ちゃんが、微笑みながら息を引き取った。「お祖母ちゃん!お祖母ちゃん!」泣き叫ぶ私に母は私の背中をさすりながら、「はい。これ」と言って、白いダリアの花をくれた。「何でダリアの花を…?」「お祖母ちゃんからのプレゼント」そして、1枚の手紙を渡された。そこには 明美へ 花言葉は『感謝』『豊かな愛情』の白いダリアの花を送ります。お祖母ちゃんより と書かれていた。この手紙を読み終わってすぐ、私はティッシュを取った。

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