オペラ座の歌姫~仮面の天使様~
私はクレア。オペラ座劇場で働く人気の歌姫。ここには、束縛感の強い双子のファントムがいた。劇はファントムのお屋敷を借りてしている。そして… 『金銭は要らないから、代わりに劇場の歌姫をここへ住まわせろ。』 …それが条件で借りていた。だから私はここにいる。もう一人の弟のファントム。 私が"天使様"とお呼びしている方は、とても優しかった。時には稽古をつけてくれた事もあった。 「天使様、お稽古ありがとうございます」 『なぁに、いつでも大丈夫だよ。それよりお兄ちゃんとはうまくやれてる?』 「……………。」 『その顔、うまくいってないみたいだね。まぁ、すぐに慣れるよ。』 「はい。ありがとうございます。」 【クレアの部屋前】 『やぁ、歌姫。こんばんは。』 「……ッ!?…ファントム!?っ…むぐ…」 『シィ…。静かに…ついてきて。』 ドサッ。 「ハァ…ハァ…ここはどこですか…ファントム…」 『それより…今日はレッスンに来なかったね。またアイツに会っていたのかい?』 「…………!何で…それを………!?」 『クスクス…怖がっているのかい?サボった罰はどうしようか…君の唇を奪おうか…それともアイツを殺そうか…?』 「やめてくださいファントム!彼は…天使様は、貴方の様に心が醜くありません!」 『ふぅん。僕が醜いのは心だけだとでも…?今日は歌声じゃない。別の声を聴かせてよ。』 カチャ………。 ファントムは顔の左半分に付けた仮面を外した。 「………!ファントム…それ…は…?」 『小さい時に負った大火傷の痕さ。それは君の言う"天使様"もおんなじ。』 「…そんな…。」 ギィ… 『ハァ…ハァ…ハァ…。お兄ちゃん。歌姫を離して。』 『よく分かったね。この部屋だって。さすがだね。』 チャキ…………………。 私の首筋にひんやりとした物があたる。 「ひゃっ…ファントム…止めて下さ…」 グイッ。 『歌姫は渡さないよ。』 『チッ…卑怯だぞ!歌姫を離して!』 ヒュッ… ファントムの投げたナイフが天使様の頬を擦った。 「天使様!…ファントム止めて!」 『僕は元々サーカスのナイフ使いなんだ。上手いものだろう?』 『クソッ…………!』 『悪いのは僕だけじゃないさ。君だってそうだろう?だって━━━━━━』 「え…本当なの?天使様…。」 『………………。』 『さぁ、行こうか。歌姫』 【常闇の塔 最上階】 「………ここは……………………?」 『お目覚めかな?歌姫。』 《悪いのは僕だけじゃないさ。君だってそうだろう?だって…絵画から世界をうみ出す力を使って歌姫をこの世界にとどめようとしている。》 そんなファントムの言葉が頭の中に響く。 「なんでそんなことを…」 トッ… 額に指を当てるファントムの顔が見えて、意識が途切れてしまった。 「…私は一体…ファントム!何でここに?」 『僕が君を探しに来たんだよ。さぁ、行こうか歌姫。』 「ボソ…ファントムって優しい所もあるのね…。」 『何か言ったかい?』 「いいえ。」 『そう…クスクス』 『全て忘れて可哀想に…歌姫。』 そうやってボソリと聴こえた気がした。
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おお一一!
これ何系のやつですか? 超、おもしろかったです(≧w≦) また、こういう系書いて~!