ゆっくり、進め。
私のクラスは恋の話題で押しきっていた。 そう、今日はクラス一美人な雛形雪子が付き合ったと言う記念すべき日なのだ。 雪子は顔を耳まで赤く染めて、仲の良い子だけに相手の名を教えている。 そんな人気な話題でも、友達が少ない私はうまくのめり込めず、せっかく振ってもらった話も掴めないまま、休み時間が終わった。 『うーん…。』 「輝?何してるの?」 めったに話もリアクションもしない無口な輝が、珍しく唸り声をあげている。 『雛形雪子のカップル誕生は、祝うべきでは無いと思う…』 またその話か…私の耳も聞きあきたろうに、仲の良い輝までもがその話をするとは…。はとに豆をやり過ぎたときみたい。 『俺、正直恋とかわかんねーんだ。だから話も振って貰えんし。友達は離れていくし。雛形のせいで俺の友情はボロボロだっ!』 ドンッと机を叩いてから、正気に戻ったのかわからないが机を慰め始めた。 私は輝に同情した。机を叩くことは良くないと思うが、私だって友達は皆この話題にスラスラ入っていくから、私だけ浮いてる。 『ま、お前が浮いてる時は俺が助けてやんよ。』 うん。と返した。輝はこうして私を庇ってくれる。 あれ?この感覚は…確か二年前の…? 遡ること二年前の夏。私は夏休みに入ると同時に辛い荒波に直面していた_ 「お前ウザいんだよ。このクズがさ。」 言い返せずに、ボーッとしていた。 私の上履きは涙で濡れ、さらにはその涙すらからかわれて。 家族にも友達にも誰にも頑張りを認められないし、誰にも辛さを感じてもらえない。 私は、絶望と言う名の崖から転落しかけた。 その落ちかけた私の足をとったのが、輝だった__。 『努力して見返そ。俺が助けてやるからな。』 大人が手を取ったように、感じた。 輝は、私を惚れさせた。 その日から、意識をするようになった。 あのときの感覚だ。 私は、輝に守られて、今までやって来たんだ。 頑張れば、イケる。少しずつで良い、目標を達成すれば。 ゆっくり、進め。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
めっちゃよきよき(*´▽`*)
のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんちゃです!うなぎちゃんっ! 秋菜です!この前は秋菜の短編小説にコメントありがと☆ もちろん☆うなぎちゃんの短編小説も見たよ♪なにこれ!?秋菜と格ちがうやん!? どんだけすごいんだぁー!!! 尊敬するっ! これからも自分のペースで頑張って♪ 応援してるっ☆q(*・ω・*)pファイト! じゃ、ばいちゃ☆
勇気貰った!
とっても面白かったし、すごく勇気をもらいました。読んでよかったと思える小説でした! あと、最初の雪子ちゃんの行動の描写が、いるわ~こういう子って感じで…ストーリー良くて描写まで上手…。尊敬します(*´`) 素敵なお話ありがとうございました♪
うるうるぅ....。
なんかじわっときました、泣けるというか、、、、。なにかが込み上げてきた感じ....。感動しそうになっちゃった笑