真面目で何が悪い。【短編小説】
私の学校には、ちょっとした校則違反を犯す、悪い人が居る。 髪が長い娘は、基本的に髪をゴムで結んでくる。 その時のヘアゴムの色は黒、白、茶、紺のいずれかということになっているのだが、ヘアゴムを違う色にしていても、先生は気づいていないのか、あまり注意してこない。 それにつけこむ様に、悪いヤツらはピンクとか、可愛らしい派手な色のヘアゴムで髪を結んでいる。 それを見た普通の娘達も、真似をしておしゃれな色のヘアゴムを使い始めた。 私には正直理解が出来ない。 まあ、ヘアゴムなんぞを制限する学校もわからないが、そうではなく、学校が設けた校則を平然と破れる人の神経がわからないのだ。 ある日の朝のお話。 いつもの様に、隅に「宮前紗英(みやまえ さえ)」と書いたシールの貼ってある机に鞄を置き、1時間目の準備をしていると、西田千穂(にしだ ちほ)が近寄って来た。 彼女とは、たまに喋るくらいの、ただの友達だ。 千穂は、駆け寄ってくるなり、こう話した。 「ねえねえ紗英ちゃん。ヘアゴム何色?」 私は、普通に答えた。 「いや...黒だけど...」 「え!?何で何で!?」 これまた普通に答える。 「いやだって、校則だから。」 「うわっ、真面目かよ!」 彼女は笑いながらそう言うと、他の女の子のもとへ駆け寄って行った。 彼女のポニーテールを結んでいたヘアゴムは、よく見ると、校則違反の赤色だった。 それにしても納得が行かない。家に帰ったのにも関わらず、まだ考えてしまうほど納得が行っていないことがある。 彼女は最後に、「真面目かよ!」と、笑いながら言い残していった。 真面目に生きて何が悪いのか。真面目に生きてなぜ笑われなくてはいけないのか。 絶対におかしい。悪いのは、笑われるべきなのは、校則を守らないヤツらの方じゃないのか。本当に納得が行かない。 「やっぱり世の中って理不尽なのかもな。」 私は独りでそう呟いて、黒いヘアゴムを外し、学校指定のブレザー、学校指定の膝下のスカートから部屋着に着替えた。 終わりです。(この物語はフィクションです。) どうも、鈴木爆撃機です。 自分の思っていることをそのまま書きました。本来小説ってそういうものだったはずです。 生真面目に生きることも、自分が楽しいと思うことに打ち込むことも、良いことだと思います。 ですが、たまに、真面目に生きている人が損をし、真面目でない人が得をすることがあるこの世界、理不尽だなと思います。 だから僕は、「真面目かよ!」とツッコんでくる人に、こう言い返します。 真面目で、何が悪いんだ、と。
みんなの答え
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素晴らしい
素晴らしいです面白かった
素晴らしい小説!
同い年とは思えないくらいすごいね。尊敬しちゃう!本当だよね。あなたが言うことは正しいと思うよ?すごく考えさせられた....。素敵な小説をありがとう。これからも書いて欲しいな♪
かっこよ!
すごくかっこいいです笑 最後の文が特にかっこいいです。 「真面目で、何が悪いんだ、」 鈴木爆撃機さんの名言 ですね!笑 ふざけました、すみません。 確かにそうですよね。 真面目かって言われますけど、ルールを守ってるだけじゃないですか? カチンときます。 めっちゃ共感できます。 また書いてください! 楽しみに待ってます! では!
難しいんよなぁ
こんにちは、臣です。ここで言うことではないかもしれませんが、ライバルって言って貰えて凄く嬉しかったです(´∀`*) 鈴木爆撃機さんは、私とは違った感性を持っているなぁとつくづく感じます。とっても憧れます…! …と、語っていると長くなるので感想へ。ここからは普通に書きますね(;´∀`) 考えさせられるお話だったなと思います。不真面目でいることは楽かもしれないけど、常に罪悪感が付きまといますよね。でもその罪悪感は、仲間ができることで薄れていく。集団の怖さは、そういう所だと思います。 あ、ちょっと語っちゃった(笑)ごめんなさい。 あの、言い回しが凄く綺麗でした…。小説全体の雰囲気とマッチしていて、良い世界観を作り出しているなぁと感じました! 素敵なお話ありがとうございました♪