短編小説みんなの答え:1

友達

嫌だなぁ。転校なんて。お父さんの仕事がどうとか言ってるけど、もっと考えてよ。私気が弱くて、友達作りに苦労してるのに……。 私は車に乗りながらそんなことを考えていた。また引っ越したら、どんなに仲のいい友達がいても別れちゃうのに。最悪。 引っ越すと言われたあの夜、お父さんはあやまった。いつもごめんな、って。でもそのセリフだって何回聞いたかわからない。いいよって言ってるけど、本当のところは許せないし。 まあ、今更文句言っても遅いんだけど。 顔が不満そうだったのか、お父さんが話しかけてきた。 「本当に悪いって思ってるよ。すまない、本当に…」 私はフン、と言った。お父さんは少しうつむいた。 それから1時間くらいして、引越し先の家に着いた。なかなかいいかな。少なくとも前のオンボロアパートよりは。 それから何日かたった。 「いってらっしゃい」 「うん」 私は今日初めて転校先の学校に行く。後からお母さんも来るらしい。足が重い。孤立しないかな?不安だ… ドキドキする。初めて教室に入るからだ。転校生がきます、と先生が紹介している声がする。恥ずかしい。あああ、入ってって言われた。よし、頑張ろう。 ガララッと扉を開けて、お辞儀をして名前と軽い自己紹介をした。よかった。隣の席は女子だ。 「よろしくね」 隣の子が話しかけてきた。ニッコリ笑っていて、手を出してくれている。 「こちらこそ、よろしくね」 それからその子と私は仲良くなった。一緒に遊んで、話して、帰って。とにかく楽しかった。でも私の恐れていたことが起こってしまった。 「あの、もう一度転校しなくてはいけないんだ…」 「嘘でしょ⁉嫌だ!」 そんなの嫌だよ。あの子とは一番の仲良しなのに。 「しょうがないでしょ。仕事なんだから」 結局引っ越すことになってしまった。嫌だよ…… 引越し当日。 車に乗り込むと、近くを走ってくる人がいた。 「由香子ちゃん!」 「美奈ちゃん!?」 「見送りに来たよ!引っ越すって、聞いて」 「ありがとう!会いたかった!」 「私も、会えて、よかった」 美奈ちゃんは肩で息をしている。容赦なく車は発進した。美奈ちゃんは走って手を振ってくれる。 「由香子ちゃんと、会えて、よかった、いつか、また、会おうね!」 「もちろんだよ!」 美奈ちゃんはずっと手を振ってくれていた。 それから何年も経った。私は大人になった。今私は美奈ちゃんと会った街に住んでいる。 ショッピングモールでのことだった。すれ違ったその人は… 「美奈ちゃん!?美奈ちゃんだ!」 「あ!由香子ちゃん!」 私たちは奇跡的に再開できた。嬉しい。嬉しい!

みんなの答え

辛口の答え

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おもしろい

めっちゃいいよ(^。^) 私も何回か転校したことあるけど気持ちが分かる~^ - ^ 最後の再開は感動だー! こんな話を書けるなんてうらやましいです!


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