短編小説みんなの答え:1

守ってくれてありがとう

僕の名前はコマ。猫だ、野良猫だった。でも、もうこの世にはいない。事故で命を落としてしまった。でも、天国にも地獄にも僕はいない。大好きなある人間を守っている。                            ・・・ 私、中村麗良(なかむられいら)。小学5年生。ちなみに霊感は……ある。けっこう前から、だれかに見られてる気がする。振り向いてもだれもいない。心当たりはあるけど。 それは―――習い事の帰り道のことだった。もうすごく暗くて、怖かった。いつのまにか、前から車が来ていて―私はそれに気づかなくて、車が正面から突っ込んできた。 『…………っ!』 もう間に合わない―!私は目をつぶった。その直前、目の前に白いものが飛んできて大きな音が聞こえた。 『にゃあ!』 よく分からないけど私は助かった。 多分あれは、あの白いのは猫だったんだ。そう考えながら私は学校に登校していた。そして近所の人の会話が耳に入ってきた。 「ねえ、知ってる?先週コマちゃんが死んじゃったのよ。」 「ええ!?野良猫の?」 「そう事故でね。」 そんな……。コマちゃんっていうのか。 「そこにお墓があるから拝みに行きましょう。」 「そうね」 私は不思議とついていった。導かれるように。お墓は薄い板に『コマ』と書いて土に刺している粗末なものだった。私は家へ猛ダッシュで走って庭に生えているお花をつんでお墓の前に置いて手を合わせた。 「ありがとう。守ってくれて。」 優しくて暖かいものが私を包んだ。

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感想

コマちゃんが、麗良ちゃんのことを「大好き」っていってるのは、 過去に麗良ちゃんと何かあったのかな、と思いました。 ちゃんとお花を供えるのが優しい… 最後の文が特に好きです。


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