#好きな人の幸せ
「光(ひかる)、行けぇ───っ」 「キャーッ。光くーん!!」 あれは、1年前。 体育大会の日、一際大きな声援が聞こえてきたの。 そこからはちょっと遠い、1年生の席から頑張って覗いて。 すると、そこでは1人の先輩がリレーのアンカーで走っていた。 赤のバトンが似合う、勇姿の姿───。 風花『光先輩、っていうんだ…』 初めて見た顔。 その勇姿。 “一目惚れ”っていうのをしてしまったみたい…。 風花「よいしょ、っと」 たくさんのドリンクを運んできて、ベンチにドサッと置く。すると、ひょこっと誰かの顔が現れた。 光「宮崎、大丈夫か?重かっただろ」 風花(!!) ひ、光先輩───! 風花「だ、大丈夫です!私、力強いんで!」 光「そうか。ムリすんなよ?」 それだけ言って、先輩は向こうに言ってしまった。 ハッ、しまった。今の、女子っぽくないことアピールしちゃったよね…。 あーあ、大失敗。 私、宮崎風花(みやざきふうか)。 学年は、中学2年生。 私の片思いの相手・工藤光(くどうひかる)先輩が所属する、陸上部のマネージャーやってます。 去年一目惚れしてから、ずっと好きな光先輩──。 私のこと、見てくれる日がこないかな。 でも。 この恋の結末を、後日、簡単に知ってしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「「「「陸上部、お疲れ───!!」」」」 カンパーイ、とお酒代わりに炭酸ジュースで祝い合う。 陸上部の大会が終わって、今日は打ち上げ。マネージャーの私も参加してるの。 光「宮崎、お疲れ。サポートありがとな」 風花「いえ!先輩たち、カッコよかったですよっ」 ありがとう、と先輩が言う。 私の大好きな笑顔だ…。 ずっと、この笑顔の隣にいたいよ。 「あ、光!」 ───え? 大きく手を振ってこっちに向かってきてるのは、多分、光先輩と同じ学年の女の子。光、って言ったよね? 風花(クラスメート…?) そんな考えは、次の瞬間飛んでいった。 光「優衣(ゆい)!」 先輩が、今まで見たこともないまぶしい笑顔で、その人のところに走っていったから。 風花「え…?」 いい答えが欲しかった。 先輩のキョウダイ? いとこ? それとも、ただの友達? 「風花ちゃん、知らなかった?光のヤツね、彼女いるんだよ。ほら、今の、優衣って子」 風花「え…彼女…?」 なんだ──先輩、彼女いたんだ…。 私は先輩と、優衣さんを見つめた。 幸せそうな顔────。 私は、先輩にあんな顔をさせられない。 優衣さんには、敵わない────っ。 光「オレ、先帰るわ。またな」 「わかった~」 「ヒュ─ヒュ──っ。ラブラブだぜぇ」 2人を冷やかす声が飛び始めた。 それで、私の中に寂しさが芽生えた。 優衣「光、行こ」 光「おう」 光先輩が、優衣さんを本当に大切にしているのがわかる。 風花(…もう、いいかな…) 先輩が幸せになるのを、見ていられるだけでいい。そばにいられるだけで。 好きな人の幸せを願えないのが、一番悲しい。 先輩も、そうですよね? 優衣さんの幸せ、願ってるんですよね。 だから、私はこうする。 2人の未来を、これからを、幸せに生きていけるようになりますように。 風花(好きです、先輩…) 心の中でそうつぶやいて、2人の後ろ姿を笑顔で見つめた。 ずっと私は、この恋を忘れない───。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは。みなみんです! 久しぶりの投稿で(汗) どうでしたかねーっ。いつもよりは少し短めな気が…? 風花ちゃんの恋にコメントがある方は!ぜひ、感想送って下さい。 それではー(^○^)
みんなの答え
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切なくてはかないお話ですね。
こんにちは!こんばんは!HAPPY(元おはようの朝)です! みなみんさん初めまして!HAPPY(元おはようの朝)です!すごく切なくてはかないお話ありがとうございます!風花ちゃんかわいそうだけど最後の1言めっちゃ好き!これからも頑張ってください!
風花ちゃんんんっ!
切ないですね…(´;ω;`) でも風花ちゃんが光先輩の事を想って(?) 2人を笑顔で送ってるとが健気で素敵です…!