たった二文字の言葉が。【恋愛小説】
『好きです。』 この言葉が、文章が、君に伝えるのがどんなに難しいことか。 一日一日を過ぎていくごとに、この言葉の重みを知る。 伝えて、振られてしまったら...そう考えると、1歩前に踏み出すことが出来ない。 登校時間。 後ろから、走っている足音がする。 いつも僕のところに来てくれるのは...君だ。 「おはよう。」 君はいつものように、笑顔で話しかけてくれる。心臓の位置がわかるくらい、鼓動が激しくなる。 『...おはよう。』 伝えたい。この気持ちを、君に。 でも、伝えてしまったら...もうこの笑顔が見れないのかもしれない。 きっと君は...愛しい君はどれだけ僕を苦しめているのか、分からないだろう。 「顔真っ赤だよ?大丈夫?」 僕の顔を覗き込みながら、君は言う。 いつの間にか顔が真っ赤になっていたようで、焦った。 『あー...寒いからかもな。』 顔をそらしながらそう言う。 こんな些細な日常会話が出来なくなってしまうなら 僕は君が...なんて伝えない方がいいのかもしれないな。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 好きです...いや違う。愛しています...じゃ、ちょっと重いかな...。 君はきっと、私の気持ちなんて分からないでしょう。 君に1番に伝えたい言葉は、昨日見た番組が面白かったー。とか、そんなんじゃない。 関係を進展させることが出来るか、それとも関係が壊れるか、そんな言葉。 君は勘が鋭いからなんだってすぐバレちゃう。 ...いや、私の嘘が下手なのかな...どっちにしても、バレたらまずい。 この気持ちは、君にバレてはいけない。 いつもと様子が違う...なんて言われたらどう返せばいいのか分からないよ...。 朝、登校する時間。 見慣れた後ろ姿が目に映る。 ___君だよ。私の心臓をキュッと締め付けてくる相手は。 君の背中をおって走る。鼓動が早くなる。 ドキドキという音が、周りに聞こえてないか心配になるくらいに。 「おはよう。」 いつも通り...いつも通り...そう思いながら君に話しかける。 『...おはよう。』 君から返事が返ってくるのには、少し時間がかかった。 どうしたんだろうと顔を覗き込むと、頬が真っ赤に染まっていた。 「顔真っ赤だよ?大丈夫?」 すると君は、寒いからかもな。なんて言って顔を逸らす。 あぁ...頬を赤くした犯人が私だったらいいのにな。 ...なんてね。そんなこと、君には絶対言えないけど。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 両片思いの初々しい小説が書きたかったです。 この後、二人の関係がどうなっていくかは、皆さんの想像におまかせします。 最後まで読んでいただきありがとうございました。byアスター
みんなの答え
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両片想い大好物です
このあの、なかなか進展しないもどかしい感じがすごく好きです!両片想いの良さが滲み出るような小説で、大好物でした(*´`) 書いてくださった作者様には感謝の念しか湧かない…(笑) 素敵なお話をありがとうございました♪