短編小説みんなの答え:1

No title

いつもと同じ、制服に腕を通します。 今日は何色のニットを上に着よう、と考えると、君の顔がポンって頭に浮かぶのです。 君はたしか、白色が好きだったはず……そう思いながら、自然と白色のニットに手が伸びます。汚れてしまってもいい、少しでも君の瞳の中に入りたいのです。 髪をとかすため、ブラシを手に取ったとき、ふと君の顔が浮かびます。 自然と君が「かわいい」って、耳を赤くしながら言ってくれた編み込みをします。もちろん、崩れないようにスプレーをしゅっとひと吹きします。 朝、学校に行く途中のことです。 君からのメールを開くと、「昼休み、屋上で」と、絵文字なしのそっけないメールがありました。 そんな7文字のメールでも、私は嬉しくなってしまうのです。 「……え?」 「まあ、そんな反応するだろうな」と君は頭を掻きながら言います。 「俺、ニューヨークに行くことにしたんだよ」 夢を掴むために、と君は続けます。 私たちも、もう高校3年生。ぼんやりでもいいから、進路を決める年です。 仕方ない、君の夢のため、そう思っても……やるせない気持ちでいっぱいなのです。 「……進路を決めてないのは、私だけなのでしょうか……」 「…お前だけじゃないだろ」 そんなことしか言えないのが、君らしいです。 本当は心の中でたくさん考えてて。でも、うまく口に出せなくてもどかしい……。 そんな気持ちが、顔に出ています。 「わかりました。どんな夢でも、君を応援します」 君はそっぽを向きながら、 「俺も。あと、もしお前が就職できなくても……」 ニューヨークに来ればいいよ、可愛がってやる。と言ってくれました。 そ、それって……。 「あの、それほぼプロポー」 「違うぞ?!た、ただ俺は……」 図星だったらしく、赤くなって固まってしまいました。 クスクスと笑う私に、君は唇を尖らせました。 残り少なくなってしまった私たちの青春。 ですが、私は君のその言葉を聞けただけで、悔いなしと思えるのです。

みんなの答え

辛口の答え

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雰囲気好みすぎる

雰囲気がめちゃくちゃ好みでした…!可愛いだけではないというか、なんだろう。丁寧な言葉遣いだからかもしれないけど、純真さを感じました! 主人公の語りのテンポが心地よいほどスムーズで、読んでいて楽しかったし、とっても分かりやすかったです(´∀`*) 素敵なお話ありがとうございました♪


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