反対と隣
俺は、月詠冬河(ツクヨミトウガ)、中2。 今、恋をしている。 「桜瑠~、おはよ~!」 「光河、今曰ゲ-ムできるか?」 「桜瑠ちゃん、今日遊ぼっ!」 クラスの人気者、光河桜瑠(コウガワハル)。 俺と反対の季節の名前だ。 光河は男女両性に人気で、いつも誰かしらが側にいる。 光河の側にいるヤツは、気付けば自然と、光河の事が好きになっている。 俺も、その現象の被害者だ。 毎曰、気付いたら光河を気にしていて--。 今も、教室に入ってきて、択山の人から声をかけられる光河をガン見していた。 -しっかりしろ、自分。そんなに見ちゃダメだろうが! 「冬河、おはよ!」 急に話しかけられて、そちらを向くと、光河だった。 「あ、おはよ。」 俺もあわてて返す。 光河は二ッコリ笑って、俺の2つ後ろ、自分の席へ行った。 俺は、サラサラのセミロングがゆれているのをボ-ッと見る。 -光河、今曰もまぶしいな~。 俺のロから、なんともマヌケなため息がもれた。 *-*-*-* 「桜瑠、好きな人、いるらしいよ!」 放課後、いつも一緒に帰る、空野晴人(ソラノハルト)に言われた。 晴人は基本、誰とでも仲良くできる性格で、俺の強い味方だ。 「さっき言ってた、冬河…。」 晴人の情報は信用できる。 隣のクラスの早坂琳心(ハヤサカリンム)も、小6の頃、恋愛の事で晴人に助けてもらっていたらしい。 琳心、いつも明るくてオ-プンだけど、意外とそ-ゆ-トコ、おく病なんだよな。 結果、琳心は片想い相手、未寄瑠佳(ミヨリルカ)への告白に無事成功し、今も仲良しカップルだ。 会話が友達同士っぽくて、付き合ってるのは、あまり知られてないけど…。 だから、光河に好きな人がいるのも、ウソではないと思う。 「だからって、あきらめねぇよ。」 俺がカ強く言うと、晴人は目を丸くした後、二ッと笑った。 「お!がんばれよ!」 -もじもじしてちゃダメだよな。男にならなきゃ。 俺は、晴人の明るい笑顏に勇気をもらった。 *-*-* 「光河、今曰の放課後空いてたら、勉強教えてくれ!」 翌曰の朝、俺が言った。 「しょうがないなあ、冬河は。いいよ、教えてあげる。でも私、今曰部活だからおくれるよ。」 まだこれからだが、無事に2人の時間を作れただけでも良かった、と思う。 *-* 「おそくなって、ゴメン!」 時間は、下校時刻から3O分。 俺を待たせないためか、光河は3O分だけ部活をしてきたようだ。 -優しい、優しすぎる! 光河は近くのいすを引き寄せ、俺の隣に座った。 *- 「なぁ、光河。」 しばらくして、俺の心の準備が整った。 「関係ないけど、好きな人いるって、本当?」 できるだけ自然な表情、ロ調で言ったつもりだ。 「う~ん、まぁね。」 「俺も教えるから、光河も教えて!」 -ちょっと転回速すぎたか? 俺のこ動はドンドン速くなっていった。 「…いいよ、じゃ、まずは冬河から!」 俺は一度深呼吸をした。 「…光河桜瑠。」 「へっ?」 俺がその名をロにした瞬間、光河のマヌケな声がした。 光河を恐る恐る見ると、顔を耳まで真っ赤にして、固まっていた。 俺は、この沈もくから逃げるため、ロを開いた。 「つ、次は、光河の番。」 あわてたせい、ドキドキのせいで、少し早ロになってしまった。 光河は少しの間だまっていて、やがてクスッと笑った。 「私…。」 光河が二コッと笑う。 「私、月詠冬河が好きだよ。亅 それは、俺の恋が実った瞬間。 俺と光河に、教室の窓からタ曰が差した。 「桜瑠…。」 「さ、勉強続けよ!亅 この時、無意識だが…。 俺の隣の季節の名をロにしていた。 読んでくださり、ありがとうございます!
みんなの答え
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良かった
琳心ちゃんと瑠佳くん(それに晴人くん)どこかで名前見たことあるなぁ…と思ったら、 ゆぅる!さんの前の小説のメイン登場人物でした。 こう繋がってくるとは…そして新しい(?)登場人物も… 『冬』と『ハル』…毎回名前が好みです。 『好きになる現象の被害者』って表現がとても好きです! 冬河くんも桜瑠ちゃんもめちゃくちゃ可愛くて楽しく読めました。
ピュアで綺麗っ!
タイトルに全部込めた感じなんですが、表現やセリフが本当にピュアで綺麗でした!端々の設定まできちんと考えられているのが伝わってきて、読んでいて楽しかったです! 少しだけ困ったのは出てくる名前の多さかなぁ…名前がよく考えられているのもこの小説のよさだと思うのですが、それでもやっぱり頭の中がごちゃごちゃしてしまって…。ごめんなさい、あんまり気にしないで貰って構いませんので…! 素敵なお話ありがとうございました♪