雪降る街に、君と二人
空は灰色に染まり、降り続く雪が街をおおった。 白く冷たい世界が目の前に広がっている。 忙しく歩き回る街の大人たちを横目に、私は閑散とした街路を歩いた。 私の息が白くぼやけ、そして消えた。 隣を歩いている君の横顔を見る。 ドキッ。君を見るだけで、いつもドキドキする。 これって恋? そう思うと、顔が火照った。 彼は、紺色の傘を右手に、いつもと変わらぬ様子で歩き続けていた。 彼の左肩に雪がかかっていた。 彼は構わず歩き続ける。 どうしよう。考える前に、私の体が勝手に動いた。 私は彼にそっと近づき、その雪を手で払った。 ひやりとした冷たい感触が手に広がった。 私の手の雪は、水となって白い地面に滴った。 彼の顔を見て、私は微笑んだ。 「冷たいね」 彼は、私をじっと見つめた。 照れるよぉ、なんてね。 私は目をそらし、 私は氷のように冷たくなった自分の手に、 はぁっと息を吹きかけた。 すると、彼の温かい手が私の手を掴んだ。 「えっ」 私は彼を見上げた。 彼の赤く染まった顔を見て、私はうつむいた。 正直、ちょっと、嬉しかった。 かわいいな。 私は微笑んだ。 私はさらに彼に近寄り、手を繋いで歩いた。 しばらくの間、二人の間に沈黙が流れた。 降り続ける雪は、街灯に照らされ、突然吹いた風で紙吹雪のように空を舞った。 私はその美しさに見とれ、寒さを忘れた。 『綺麗』 彼は、私と同時にそう言った。 私たちは顔を見合わせ、笑い合った。 その場がふっと緩み、私たちのいるこの世界が、 暖かく、眩しいものに見えた。 彼のマフラーをそっと外し、私の首に巻いてくれた君。 顔を近づけて、優しい顔で微笑んでくれた君。 距離が一気に縮まった、そんな気がした。 温かい君の温もりが、私のからだ中に染みわたった。 君と私の足跡が、真っ白い雪に浮かび上がった。 今降っている雪が、二人のこの足跡を消してしまう前に、 もっと、 もっと、 もっと君と近づきたい。 そう思った。 君が、私のことを、ずっと、温めてくれたらな。 私は彼に、優しく微笑んだ。 君は、私を抱きしめ、微笑んだ。 雪は、いつの間にか、止んでいた。 -------------------- 読んでくれてありがとう! 恋愛物語、楽しんでくれたでしょうか? このお話で、みんなも温まって欲しいな! コメント待ってます!
みんなの答え
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面白かった!
今回のお話も、とってもよかったです! 私、ふーみんさんの表現が好きで、好みなんですよね! これからも、お話をたくさん書いてください! 応援しています!
表現が素敵(*´`)
すごく難しい言葉を使うわけじゃなくて、簡単な言葉で綺麗に、かつきちんと伝えたいことを表現しているのが素晴らしいなぁと感じました。 小説の持つ雰囲気がとてもほんわかしていて、そこも好みで…とっても楽しませていただきました(*´▽`*) 素敵なお話、ありがとうございました♪
えっ…かわいい…
表現が綺麗だし、めちゃくちゃかわいいです… 雪が降っていたのもあって、静かな雰囲気でとても良かったです。 温まってます!
すごい!
こんにちはこんばんは!桜花♪です!おうか、と読みます!名前だけでも覚えてくれると嬉しいです♪ ここからは感想です! 凄すぎます! びっくりしました! 本当に同い年ですか!? 表現が素晴らしいと思います!! 尊敬させて戴きます!ふーみん先生!! これからも書いてください!!