短編小説みんなの答え:1

アザミ

「先生、あの花の名前は何ですか。」 5年前、ただの疑問を目の前の「先生」にぶつけた。 あの時の先生の返答を、私は今だに思い出せない。校庭の隅に健気に咲く、綺麗な花を。 ・・・ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ うるさいな。いつまでも寝ている分わけにも行かないので、勢いよく上半身を起こす。ぼんやりとしていた頭が、意識が、はっきりしていく。 何と無く鏡を見るとしかめっ面したボサボサ頭がこちらを覗き込んでいる。いや、睨んでいるのか?まあ、どちらでもいい。朝は忙しいのだからゆっくりしている時間は無いのだ。ええと、起きたら次は、、、その瞬間、爆音が轟いた。「・・・・・・・・・・!!」 無言だが、早く起きろという意思がひしひしと伝わって来る。心の中で、いきますよ、という意思表示する。       さっさと朝食を済ませて高校に向かう。頭に浮かぶのはあの紫色の小さな花。あの時先生は何と言っていたのだろう。何と無く下を向きながら歩を進める。雑草達の森を踏み潰しながら歩いていく。その雑草達の中に紫色を見つけ、目を留める。そして観察してから目を見開く。その花は、五年前見た花と同じ種類だった。その花が何という花なのか、自力では確かめられないので、スマホの「画像検索」を開き、写真を撮る。そこに出てきた名前を見て、なんだかスッキリした気持ちになった。

みんなの答え

辛口の答え

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おぉ……

こんなに短い話なのに、すごく心に残るお話だなと感じました。 5年越しで知った花の名前、それが題名に繋がるのかな… 雑草達の森、っていう表現もとても好きです。 読んでいてこちらもスッキリした気持ちになりました。 めちゃくちゃ良かったです。


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