私の手、貴方の手。
私は冷めているのだろうか。 相手からの連絡がない限り、こちらからはかかわらない。それで恋人関係だった人物からも別れを告げられ、家族には冷めているだとか、元友人には絶交と言われる。 「私はただ、待っているだけなのに。」 ずっとそうだ。 やろうとすれば待てと言われ、待っていたら何故動かないと言われる。 元から行動に移すのが遅いということもあるのか、私は積極性に欠けているようだった。 「そんなことないよ、アンタは充分あったかい。」 誰だったかな、私に手を差し伸べてくれたのは。 頼りなかったような、そうでもないような、あのぬくもり。冷たい私の手を、温めてくれたあのぬくもり。 そんな手に、私は藁にすがる思いで握り返したのを覚えている。だが、誰かも思い出せない。相手にはぼんやりと影が差していた。 見つけた。 探し求めていた手を握る。 手当たり次第に相手の手を握っていた訳ではない。が、これは絶対彼奴の手だ。 でも、あの温もりは消えていた。 あたかさを表現するような、ほんのり赤かった手。今は青白い彼奴の手を、自分の頬に当てた。 冷たい。 夏場の暑い時期でも、熱すぎる彼奴の手は好きだった。でも今はこんなにも冷めきっていて。私は涙を流すことしかできなかった。 「ねえ、貴方のぬくもり…、どこにあるの。ねぇってば…」 何度も問い掛けたが、返ってくるのは光のないその視線だけ。 お願いだから手を握って、目を開けてと言っても意味がない。私達の周りには人集りが出来ていた。 私は彼奴の、貴方の手が好きだったのに。 貴方も私の手……好きでしょう? 「一回でいいから。手、握ってよ…」 嗚呼、貴方のぬくもりは何処へ。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
クオリティ高杉晋作
すごい!やばい!! 作家さんが書いたみたいです!!! 鳥肌が止まりませんでした! (語彙力なくてすみません) 私、イラストを描くのが趣味なので、 たまねるさんの作品に挿し絵をつけたいです(笑) 素敵な小説、ありがとうございました(*^▽^*)
え、、え、、えー、、、
もしかして、彼奴は亡くなったの ですか。。?え、、悲しい。 違ったらごめんなさい。でも、 彼奴にやさしさがなくなって つめたくなったってことじゃなくて 亡くなったからってことだよね? え、、なきそう。。やばい。 悲しいけど良い小説、ありがとう。