犬
僕は犬。 捨て犬。 ちっちゃくて、犬なのに毛がすごくふさふさの犬。 僕は、隣の学校の男の子たちが嫌い。 「このマリモ!」 「犬のくせに、全身毛だらけで気持ちわりーんだよ!」 「マ・リ・モー!」 「マ・リ・モー!」 …どうして? 僕は犬。たしかに犬っぽくないけど、ちゃんとした犬なんだ。 それなのに、みんな揃ってマリモ、マリモって。 僕はマリモなんかじゃない。 でも僕はちっちゃいから、力も出なくて、ボコボコにされた。 そのまま僕は夕方まで殴られて、地面に投げ捨てられた後に、男の子たちは帰っていった。 体中が痛い。もう動けない。 その時、男の子の声がした。 「わあ!どうしてこんなところに犬が倒れこんでるの?」 ……え? 君、さっき僕のことを「犬」って呼んだ? そう言いたいけれど、のどを絞められたせいか声が出ない。 肩で息をしながら、男の子を見た。さっきの男の子たちとは違う、やさしそうな顔だった。 「…あいつらに、ひどいこと言われた?もしかしてあいつらが言ってた「マリモ」って、君?」 胸がギュっと苦しくなったけど、僕はうなずいた。 「あんな奴ら、気にしないでいいよ。僕は君のこと、見捨てないから。」 すごくうれしかった。僕のこと犬扱いしてくれる人なんか、いないと思ってた。 そのあと男の子は、僕を病院へ連れて行ってくれて、そして飼ってくれることになった。 今になっては、あの男の子たちに言いたい。 たとえどんなものと言われても、僕はまっとうな犬なんだよ、と。
みんなの答え
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良かった
犬目線でのお話、よかったです! 大事にしてくれる家族が見つかって安心しました。 犬くんも男の子も、一緒に暮らすことで もっと幸せになれるといいなって思いました。
感動。。。
この犬さん、助けてもらって良かったね。助けてくれた男の子に私もお礼を言いたくなりました!もっとこんな人が増えて欲しいですね。それにこうゆう犬や猫などの生き物はいない世の中になって欲しいですね。。。