【短編小説】 最後の葉が落ちるまで。
「早く元気になって、学校来いよ?」 そう言って微笑んだ彼。私は真実を伝えていない。 咳き込みながら、私は辛うじて声を出した。 「あの……さ、今まで言ってなかったんだけど……私、実は……」 まだ言い終えていないのに、彼は病室を出ていってしまった。 「余命が、あともうわずかなの」 彼には届かないとわかっていたものの、私はぼそりと呟いた。 コホコホと咳をして、窓の外に目をやった。 窓からは、すぐ側に生えている大木がよく見える。 大木から、一枚、また一枚と葉が落ちてゆく。 私が死ぬのは、大木の葉が全て落ちきるのと同じくらいの時期。 もう、死が近づいてるんだ。 残ってる命はあと少しだから、言えること全部言っちゃうね? ……私、今まで彼に言えてなかったことがあるんだ。 代わりに、今この文章を読んでいる君に言ってもいいかな? 私が……死んだ後、彼に伝えてくれる? ……そう。ありがとう。君は本当に頼りになるね。 今から言う言葉を、彼に伝えて。 「私と仲良くしてくれてありがとう。 そして……私のお見舞いに来てくれたことも、ありがとう。 あなたには、返し切れないほどの恩がある。 私は、そんな優しいあなたが大好きだった。 あなたも、私を好いてくれていたなら……嬉しいよ。 私はずっと、あなたを愛します。 私のこと、どうか忘れないで……」 これが、私の遺言。もう、手紙を書く力もないから、あなたに任せる。 ……よろしくね。 -------------------------- 次、彼はいつお見舞いに来てくれるかな。 もう一度でいいから……会いたいな。 たとえ、死の一時間前でも、一分前でも、一秒前でも。 どうかもう一度、ここへ来て。 ……最後の葉が落ちるまで。 end 読んでくださりありがとうございました。 感動系……のつもりで書いたのですが、感動していただけましたか? また、読みやすさを意識しました。 感想、アドバイス待っています! 読んでくださっている方、いつもありがとうございます(*^^*)
みんなの答え
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すごい!
かんどうてきでしたし、読しゃにかたりかけるようなものもいいと思いました。あと、葉が落ちるまで というひょうげんのしかたもすごいと思いました。(ひらがな多くてすみません)
良かったよー!
こんにちは!太鳳です。 めっちゃ読みやすかったよー! 読み手に語りかけるところが良かったです!こっちまで感動が伝わってきました。最後のもう一度会えるかな。の部分が好きです。めっちゃ泣きそうになりました。 またいつかおじゃまするかも...なのでその時はお願いしますね!では!
おお!
凄く良かったです。 こういう作品が世の中にでできて読みたかった
パチパチパチ
切ない話ですね…!! ; д ; 彼お見舞いに来てくれるといいですね!