短編小説みんなの答え:2

青い花びら

フッと甘い香りが鼻をくすぐった。懐かしい香り。でも同時に胸が締め付けられるような香り。私は大きな喪失感に思わずしゃがみ込んでしまった。空が青く澄み渡った朝の出来事。 彼が行ってしまったのは半年前のことだ。精一杯万歳をして彼を見送った。涙は堪えて。彼も辛いから私も何だって我慢しようと思えた。私たちの結婚生活はこれからいっぱいあるんだ、と言い聞かせた。彼が帰ってきたらアイスクリイムを一緒に食べよう。オシャレをして一緒に出かけよう。たくさん素敵な妄想をした。そして1日の終わりには神に祈った。 「お願いだから彼を無事に返してください。」 神は無情である。彼は無機質な入れ物に入って帰ってきた。人を恨んだ。世界を恨んだ。神を恨んだ。毎日荒れ果てた生活を送った。それでも彼は帰ってこないのだ。怒りで涙も出てこなかった。 ある日部屋の中に1枚の青い花びらが風に運ばれて入ってきた。どうやら庭から来たようだ。手入れされていない庭は今や高い草で生い茂っているが私はこの青い花びらのもとを探した。そして角に咲いている小さな青い可愛らしい花を見つけた。ワスレナグサだ。彼がワスレナグサの花束をくれたことがある。川辺にいっぱい咲いていたんだと言って。この真ん中の黄色が君の笑顔のようだ、なんて言っていたかしら。フフッと笑うと爽やかな風が掌に載せていた青い花びらをを連れて行ってしまった。私はワスレナグサの甘い香りを思い出した。今まで彼は私のそばにいてくれたのだ、と思った。最期を知らせてくれたのだと気づいた。ごめんなさい。こんなに荒れた姿を見せて。ありがとう。私を立ち直らせてくれて。もう一度あなたに会いたかったわ。私は初めて泣いた。真実の愛を抱きしめながら。 感想よければお願いします。

みんなの答え

辛口の答え

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すっごく好きな感じでした!

タイトルに釣られて読んだらすごくせつない感じで、でも良いと思いました!私もこんなふうに書きたいです


はじめまして

莉羅と申します。読みました。 最初の方は悲くて、主人公のつらさがよく伝わってきました。そして最後、主人公が暗やみの底から救い出されるようなところがすごく素敵だなと思いました。 このような物語は自分ではかけないです。本当にすごいと思います。 感想、失礼いたしました。


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