ミント
洗っていない食器、 飲みかけのペットボトル、枯れたミント 季節はもう夏になっていた_ 俺は7月の初め失恋した。相手は学校一の美少女、雪乃(ゆきの)。向こうから告白してきたんだぜ。なのに急に「別れて」とか勝手すぎるよな。振られたその日俺は気力がでなかった。授業もでなかった。というか出たくなかった。しかもその日ポストにバイトの面接不合格の紙が入っていた。こんな時ドラマの世界ならイマキヨさんでもでてくるのだろうけど現実はそんなに甘くない。というかイマキヨさんには来られて欲しくない。気付いたら昼夜逆転していた。死ぬのか俺と思ったこともあったがたかが失恋なんかで死んでは困る。クラスメイトからの心配のメールが鳴り止まない。まぁ一週間もでてなかったら心配するよなと思っていたけれどメールの内容は「ノート見せて」のみだった。別に悲しくなんかない。メールくれるだけでありがたい。…よな?俺? 一週間ぶりに吸った外の空気は澄んでいた。大学にいくわけじゃない。ただちょっと好きなバンドのライブに行くだけだ。本当なら雪乃といくはずだったけど。カバンにはうっかり2人分のチケットが入っていた。…これはトンボにあげよう…。物販コーナーでぐずぐずしていた。ティーシャツを買うか買わないか迷っていたのだ。あいにく今日は私服できてしまった。ライブと言ったらライブTだろ。まぁ結局買わなかったけど。ライブ帰りにいつものカフェに行ったがそこには見慣れない建物が並んでいた。どうやら薬局になったらしい。仕方なくコンビニでスイーツ買って帰るかと近くのコンビニに寄るとスイーツコーナーが空だった。理由はわからないけど俺が引きこもっていたたった一週間の間に色々なことが変わっていた。それを知ると失恋したことがどうでもよくなった。そういやミント枯れてたな。よし新しいの買ってこよう。それからバイトも探さなきゃ今月ピンチだし。完全に立ち直ってないけど彼女だってまたつくればいいさ。いや雪乃に後悔させてやろう。小さなミントの香りが微かに漂った。夏はまだ、始まったばかり。 最後まで見ていただきありがとうございます。初めて描きました。感想お願い致します
みんなの答え
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面白い!
切ない恋の話ですね! また、秋に読むのもあって面白いです! 素敵!