短編小説みんなの答え:1

親友との仲直り

あ、今日もやってるな。 音楽室の前を通りかかった時、私はそう感じた。 うちの学校はもうすぐ音楽コンクールに出る。その練習をしているのだろう。みんな必死だ。 私は楽器が上手くないから参加していない。今じゃオーディション前まであった自信なんて一切ない。 そう。忘れもしない二週間前。私はコンクール曲のオーディションに出た。その時私の親友と一緒に出た。 これが間違いだった。 親友は受かり、私は落ちた。 結果が届いた時の、あの親友の顔。嬉しいような、悲しいような、申し訳ないような。 私はあの顔を忘れることができない。 申し訳ないのもあったし、なんであいつがってのもないわけじゃない。 そのことがきっかけで私は自信を無くした。だからオーディションの後一回もピアノに触ってない。 頑張ったのに。今までにないぐらい、すんごく頑張ったのに。 頑張ったら頑張っただけ、自信を無くすことになる。 そんな暗い思い出があるから私はこのコンクール曲を聞くたびに気分が悪くなる。憂鬱だ。 あれから親友との仲は急速に悪くなった。 気まずくてどっちからも話かけない。話す友達が変わってくる。つまり親友は成功者、私は負け組。そんな極端なことまで考えるようになった。 さ、気分が悪くなるからさっさと帰ろう。 次の日… 今日も学校行きたくない。みんなに気を使わせてしまう。気まずいし、みんなを巻き込んでると思うと罪悪感がすごい。 でも親がほぼ追い出すように見送ってきた。だからもういくしかない。 いつものように教室に入る。親友が不安な顔をして本を読んでいた。そして意外なことに私の方に走ってきた。 「あの…由利ちゃん!」 「な、何?」 急に話しかけられてびっくりしたし、ちょっと嫉妬してるって言うのもあったから受け答えが感じ悪くなってしまった。まあいい。ちゃんと聞いてないと。 「あの、私、あの…受かったじゃない?でも、ほかの受かった子が、ちょっとあれで…あの、えっと、だから…」 私の表情が緩む。温かいものが身体中を駆け巡る。じんじんするぐらい早く巡っている。 「また前みたいに、仲良くしてほしいの!」 「もちろんだよ!」 私の口からこんなにさらりとこの言葉が出るなんて思ってもみなかった。 その日からは、あの曲を聞いても気分が悪くならなくなり、学校も楽しみになった。 信頼できる友達がいる。これが嬉しくて、今日も学校へ通う。

みんなの答え

辛口の答え

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凄すぎます!

魔の女剣士さん凄すぎます! 私の方が年上なのにそんな物語書けません!!! お母さんに聞いて貰ったら凄い褒めてました! もう次元が違います笑 私、小説読むの好きですがこんな感じの類いはあまり見ないことが多かったんですけど最後、仲直りできて良かった!って本当にほっとしました。 他の短編小説も書いてください!応援してます!次の短編小説楽しみにしています!


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