私が頑張れる理由
キュッ。キュッ。 床と靴の擦れる音が、流れている音楽に混ざって聴こえる。 目の前では、男の子が踊っている。 私と彼は、同じアイドル事務所の練習生。デビューを目指して練習室に通って、歌とダンスの練習をする日々。 目の前の男の子は、私なんかよりずっと実力があって。指先や視線にまで魅せられる。 最後にクルッと回って、ストンと、格好よく片手を上げて止まる。 パチパチ、と、思わず拍手をすると、彼がこちらを向いた。 「どうだった?勝手に見てたみたいだけど」 声まで格好いいな、と思いながら、 「ごめん、部屋間違えたんだけど……上手で、見ちゃった。すごいね」 と答える。 彼は別に、発表していたわけではない。少し遅くまで残って、私も彼も練習していて。 それで私が部屋を間違えたら、彼がいた……というだけの話。 「ありがとう。名前はなんて言うの? 教えて」 そう返されたので、 「マリです……貴方は?」 彼の名前も知りたくて、聞いてみた。 教えてもらえるか不安だったけど、あっさり教えてくれて。 「サクヤ。よろしく」 ……これが、彼と私が仲良くなったきっかけ。 私と彼は、それからよく喋るようになった。好きなアイドルは誰か。憧れる先輩はいるか。どうしてここの事務所に来たか。 彼と私は、別に似てなんかいなかったけど、なぜか息が合った。一緒にいて凄く楽しかった。 仲良くなっても私たちは、たくさんたくさん練習して、デビューを目指して頑張った。 ────ある日、彼のデビューが決まった。 口ではおめでとうと言っていたし、実際嬉しかったし。祝う気持ちもちゃんとあった。 ……でも、悔しかったのも事実。 私だってやってやる! って、そこからもっともっと頑張った。 少し経って、オーディション番組に出ないかと言われた。事務所主催の、公開オーディション番組。 受かればデビュー。出ない手はないと思った。それに…… (もう、そろそろ別の道も考えなきゃ) そんな歳になっていた。 オーディション番組で選ばれなかったら、諦めよう。 そう決めた。 『……マリ! おめでとうございます!!』 そうアナウンスがかかった瞬間、泣き崩れた。 ライバルだけど友達。そんな仲間達に、おめでとうと言われながら。 一緒に頑張って来た子も、落ちてしまって……辛くも悲しくもあったけど。 ────でも、やっとデビュー。 言葉に表せないくらい嬉しくて。 終わったあとサクヤに電話したら、おめでとうと言ってくれた。 「みんな~! 本当にありがとうっ!!」 ステージの上で、ファンのみんなに向かって叫ぶ。マイクに乗って、ファンのみんなに届いていく。 初めてのライブが終わって今、思う。 ……サクヤと出会えてよかった、と。 サクヤに会わなければ、こんなに頑張れなかったかもしれない。途中で投げ出していたかもしれない。 デビューできたのは、サクヤのおかげだ。 (ありがとう、サクヤ) そんなことを思いながら、ファンのみんなに向かって、最上級の笑顔を向けた。 END 読んでくださりありがとうございます!完全に想像ですが、楽しんでいただけたら幸いです。 臣です。おみ、と読みます。頑張るって簡単なことじゃないし、私自身頑張ることは苦手。だからこそ頑張ってる人を見ると、思わず応援したくなります。頑張っている人は、すごく輝いて見える(笑) 感想やアドバイス、お待ちしてます。応援してくださる皆さん、大好きです! ※自分がされて傷つくことは、絶対にしないでください。
みんなの答え
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遅れてごめん~~
こんにちは! 最近来れてなかったましろです(*´∀`) オーディション……私も虹プロ思い出した(笑) 私は虹プロ知ってるからオーディションの感動わかるけど、でも臣さんが書いた文章だけでも、感動とかそういうの伝わってきて凄いなぁと思います(´`*) この話、アイドルって設定だけど、なんか二人の友情……良き(?) 切磋琢磨できる友達っていいですよね。 私も「頑張れる理由はなんだ」って聞かれると、多分友達を思い浮かべます! 友達が頑張ってると、私も頑張らないとな~って思って。で、張り合うみたいな(笑) ぐたぐた言ってるけどね~……友よ、感謝してんぜ!(は 語っちゃってすみませんでした! けど、色々考えられる臣さんの小説大好きです! 素敵な小説ありがとうございました!
注ぎこんだ 情熱とか信念とか
こんにちは。 遅くなって、すみません、、、! 今作はアイドルの話なんですね! めっちゃ好みでした。 私、オーディション制とか よくわかんない組なんですけど、笑 (なんせジャニーズなので...) マリちゃんがオーデのために注ぎこんだ 情熱とか信念とかが、 文面から溢れるような素敵な文章でした! いつも素敵な小説ありがとうございます。 また読ませていただきます。
臣ちゃん遅れたごめんっっ!!
ポップポップロリポップ♪どもっ! のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪でお馴染みの秋菜です! てか、おはよう♪(秋菜は朝書いてる) 本題へっ! 臣ちゃんが書くとなんか凄いのよね~?不思議! 芸能界ものって少し失敗したらおかしな作品になっちゃうからそこが臣ちゃんすごいっ! あ、学校行かなきゃなので! 次も絶対見るからっ! これからも自分のペースで頑張って♪ 応援してるっ☆ q(*・ω・*)pファイト! 素敵なお話書いてくれてありがと♪ じゃ、ばいちゃ☆ お体に気を付けてね!
スゴイ!
かれれです! 臣さんすごいです! 私、臣さんのファンクラブ入りました~! 表現カスゴイですね! ホントにいつもスゴイと思いながら読んでます! 私も臣さん大好き! (年上だからけいごにしておきました)
好きです!
こんにちは!実柚です!覚えていただけてたらめっちゃ嬉しいです! 今回は芸能界ものなんですね…描写がリアルですごかったです! なんというかこう、夢に向かって諦めず努力することの大切さを教えてくれる作品でしたね。 こういう系って説教臭くなりがちであんまり好きじゃないんですけど、臣ちゃんのはやっぱり何かが違います! 私も日々努力しなきゃですね… 次も楽しみにしてます!それでは♪
すごい……すごすぎます……!
こんにちは!ゆるれんです!(`・∀・´) マリちゃん……すごいな… 目標に向かって頑張れるなんて…… 私は頑張れないなぁ。 そして、臣さんすごいです! 私も書いたんですが、臣さんのように上手には書けません! これからも書いてください!! 絶対読みます!!(`・ω・´) おかげで元気でました! 本当にありがとうございましたっ!
いいですね!
臣さん、最高です! あまりこういう系は読んだことなかったんですけど、読んでいて楽しかったです。 また二人が再会したらどうなるのだろうと考えました笑 私も頑張るとか言っていつも口だけなので、今度こそは行動にうつしたい…! また楽しみに待ってます! では!
こういうの大好きデス!!
わーわー!凄いです!! いつも臣さんの小説見てます。 いつも思うけど表現力が凄いですね...! 私も臣さんみたいになれるように頑張ります!! これからも応援してます(*`▽´/)
ライバルって良いですよね~!
どうも、テスト勉強から逃げてきた、鈴木爆撃機です。 何でしょう...臣さんの小説って...いつ見ても新鮮さがありますよね。初めて臣さんの小説を読んだ時の衝撃が今まだ残っていると言うか...すいませんうまく言葉に表せませんでした。忘れてください。 いやぁ...こういう「共に競い合う仲、でも友達」みたいな、ライバル関係。 良いですよね。面白い小説でした!
感想、アドバイス
凄い!素敵な話(o^∀^o) 読んでて楽しかったです(^ー^)♪ アドバイス↓ ・「好きなアイドルは誰か。~事務所に来たか。」ここでとまっちゃうと、ん?ってなるから、続きに「どんどん彼のことを知っていった。」や「毎日、毎日いろいろな話をした。」などを付け足すといいと思います。 ・「仲良くなっても~目指して頑張った。」少し言葉がおかしいから、「私たちはデビューを目指して、練習を積み重ねた。」にするといいと思います。 ・「私だってやってやる!~もっと頑張った。」→「私だってやってやる。それからもっともっと頑張った。」にするといいと思います。 出版出来るんじゃない?っていうくらい、凄い作品(〃´ー`人´ー`〃) また、楽しみにしています(*´∇`*)