短編小説みんなの答え:3

その小鳥が羽ばたくことはなかった

その小鳥が羽ばたくことはなかった── 飛び立とうとすれば、烏が蹴落としに。 寒さに蹲ろうとすれば、雀が蹴落としに。 散々な目にあう。 そんな小鳥のロンは、月を眺めて言いました。 「僕、もう限界だよ。」 巣から足を滑らせ…いや、わざとらしく落ちていくロンの姿を、一人の梟の少女、フランが見ていました。 「面白かったね。」 ポツリと呟いた、闇の一欠片は、誰の目にも映ることはありませんでした。 「あぁ、可笑しい。」 烏のクロウが呟いた、闇の一欠片は、誰の目にも映ることはありませんでした。 どんな闇も、月がかき消してしまいました。 「…僕、どうなったの?」 ふんわり積もる雪のお陰です。 ロンは助かりました。 「ロンくーん!」 崖の上では、カワセミのヒィス先生が呼んでいます。 「どうしよう。のぼれないよ。」 ロンは、いつも皆に邪魔されて、飛んだ事はありませんでした。 「死んじゃえ死んじゃえ。」 そんな事を周りは口にして、嘲笑う声が崖に響き渡りました。 「…………。」 ロンは思い出しました。 死んでしまった、蜂鳥のロベルツの事を。 ロベルツは、体が弱く、イジメで死んでしまった、ロンより一つ年上の、隣の巣のお兄さんです。 泣き虫だったロンに、ロベルツはいつも言っていました。 《僕が死んだら、もう僕はロンを守ってあげれないんだ。だから………》 グッ、グッ。 《翼に、力を全て込めて…》 翼に、力を全て込めて… 《足にエネルギーを貯めて…》 足にエネルギーを貯めて… 《空を見て…》 空を見て… 「ダッシュだ!」 バサバサァッ! ロンは飛びました。 真っ白な翼を、誰もが見つめました。 月よりも眩いその光は、闇の夜を照らしました。 「ロン君!心配したよ。イジメられてるのを見たって、鷹のブレイン君が言ってくれてね。もう大丈夫だよ。」 ───皆さんお気づきですか? そう、これは鳥の世界に置きかえたイジメの世界です。 飛べなかったロン。 誰にも届かない闇の声。 飛ぶことで助かることが出来たロン。 勇気だけで、助かるものですね────

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

かんどう…

とってもかんどうしました…


素敵です!

私、動物が好きなので、読んでて考えさせられる部分もありながら、面白みというか、楽しさがありました。 もし良かったら、同じような目線で書いて下さい! 絶対読みます。


鳥……

闇の一欠片、などの表現が好きです。 わざとらしく落ちていく、っていうのも上手く喩えられていると思います。 ロンくんが飛んだこともですが、鷹のブレインくんがイジメを告発したのも勇気だな、と感じました。 すごく良かったです。


13を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

※毎日キズなんに来ていると、ずっと自動で入力されるよ。くわしくはコチラ