【短編小説】寒そうだったので。
さすが真冬。 空からは雪が降り、地面に積もっていく。 「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い!」 「うるさいよ、愛」 隣で歩いている春樹が言った。 春樹は、私みたいに寒さで凍えていなくて、平気な顔をして歩いている。 あー、憎い。いや、こいつ何も悪くないけど。 ポケットの中にあるカイロは、少し熱を失っていて、握っても、熱さがものなりない。 __カイロ、もっと持っていけばよかった。 真冬の学校なんて嫌いだ。行きも帰りもすごい寒い。 「愛、寒いの?」 「寒い」 てか、さっき寒いって言ったでしょ。 「手、出して」 突然そう言ってきた。 「はぁ?手を出してって…」 思わず聞き返してしまう。こんなに寒いのに! 「寒いんでしょ? はやく出して」 もしかして、熱いカイロとかくれるかもしれない。 そんな淡い期待をだいて、手を出した。 ギュッ。 …………ん? ギュッ。 「……えっ」 いや、暖かいよ? うん、暖かいけどね…? 「さ、触んな変態!!」 「変態…?!」 思わず春樹に背を向け、走り出す。 そりゃ、暖かかったよ! でも、手を握る以外にあったでしょ?! 「ちょっ…! 愛、待って!」 「うっさい!」 顔が不自然に熱い気がした。 __心のどこかで、少し嬉しいと思っている私に気がついた。 ________いやいや! 何思ってんだ私! 嬉しくなんかない。顔が熱いのは、走ったからだ。__たぶん。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
おー!めっちゃ良いですね!
恋の初めですね。 短編小説終わってしまい、 残念です。 素晴らしい作品を ありがとうございました。 またお逢いできたら幸いです!
キュンです!
こんにちは~ゆるれんです~(`・∀・´) 読んでいて、ニヤけてしまいました! そのぐらいキュンキュンしました~ こういうのを読みたかったんです! ありがとうございました! 春樹くん、普通の男子はできないことを平気で……(//∇//) キュンキュンで、面白かったです!
ま、ま、まさかぁ
愛は、春樹の事好きなのぉぉぉぉぉぉ? まじでー?キュンキュンする。 凄い…面白い…