いい魔物もいるんだよ。【短編小説】
私の名前はルージュ。 金魚の魔物。 人を襲い食う魔物。 でも、私はそんなことをしない。 『あっちから人間、来た。』 犬の姿で戻ってきて、人間になった少年。 もちろん、私も人間になれる。 自分の意思がある魔物は人間になることができるの。 ルージュ『シアン。どっちの方角?』 シアン『あっち。ていうか、オレが来た方向からだから、普通わかるしょ。』 さっきの少年の名は、シアン。 狂犬の魔物なんだけど……狂犬とは思えない魔物です。 で、口が悪い。 『ヤバイよ。武器持ってきてるよ!どうするの?ヤバイよ!』 白鳥で空から降りてきて人間になったイケメンくんの名前はルクヌス。 白鳥の魔物、らしい。 て、武器?! シアン『逃げる?せっかく作った家をおいて。』 ルクヌス『そんなこと言われたら、家をおいて行けないよ!ルージュちゃんは?どうする?』 ルクヌスはいつも私に聞くなぁ。 ルージュ『分からないけど、結界は?』 結界なら人間も来れないはず……! シアン『無理。魔物が作る結界は、人間を閉じ込めるものだから、入ってくる。』 「いたぞ!」 「人間になれるのか。気をつけろ!相当強いぞ!」 人間が、来た! シアン『チッ。魚と鳥はまだ、人を食ってねぇのに!』 名前で呼んで欲しい……。 ルクヌス『魚って!ルージュちゃんだよ!あと、僕はルクヌス……ってうわぁ!』 あともうちょっとでルクヌスが、剣できられるとこだった。 よかったぁ。 「くそ!避けたか!」 「羽がある!こいつ、飛べるぞ!気をつけろ!」 ガブッ ガブッ あ…… ルクヌス『何やってんの!?シアン!!人殺しちゃダメでしよ!!』 シアン『菌を操れるようになったから平気だよーそれくらいオレは強くなったということだ。この中で一番強いのは、オレってことだね。フッ』 イラつく~ ほんっとシアンってばイラつくんだから! ルクヌス『イラつくわ~とりあえず、人間をどうする?』 シアン『街へ連れてけ。それは鳥の仕事。』 また鳥呼ばわり……。 ルクヌス『鳥じゃなくてルクヌス!いい加減覚えろ!』 でも、ここにいたことがバレたから移動しないとだよね。 ルージュ『お引っ越しだね。』 ルクヌス『そうだねっ!ルージュちゃん!天才だ!』 え? いや、当たり前だと思うんだけど……。 シアン『当たり前だ。居場所がバレたんだから。言われなくとも移動する。それとも鳥は頭が悪いの?人間の姿をしているのに?頭蓋骨の中身、ある?』 相変わらずひどい……。 ルクヌス『なんだと……!』 ルージュ『まあまあ、落ち着いて!シアンは言い過ぎ!ルクヌス、気にしないでね。』 ルクヌス『はーい!』 ゴンッ ルクヌスがシアンを投げた。 シアンの頭から血が出てる……。 ルクヌス『再生するし、大丈夫だよ!』 ルージュ『う、うん。でも……。』 シアン『どうしたの?』 シアンって、頭ぶつけたら優しくなるんだよなぁ。 そうやって、毎日人間に被害を与えずに暮らしているのに、なんで人間は倒そうとしているの? 悪い魔物といい魔物の区別がつかないの? 魔物だからって悪い奴とは限らないんだよ。 ーあとがきー こんにちは!ゆるれんでーす! 魔物目線のお話です。 こう見ると、勇者が悪い奴に見えるかもしれない……。勇者出てきてないけど。 ご回答、アドバイス、よろしくお願いします!
みんなの答え
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面白かった!
鳥とか魚呼びしてるシアンが面白かった!
魔物…
何もしてないのに敵だと思われるのは悲しいと思いました。 ゲームとかで野生のモンスターを倒すのにちょっと罪悪感が出てくるやつ… 三体の魔物の会話が面白くて好きです。
キャラが人間っぽくていいー!
「魔物」という設定らしからぬ人間味溢れるキャラクターで、それがストーリーとマッチしていて読んでいて楽しかったです! 短編にしてはキャラクター多めなのに、みんなそれぞれ良いキャラだからしっかり見分け着きました(笑) あと伝えたいこと(?)みたいなのがしっかりしてたのもあって、納得しながら読むことが出来ました。 素敵なお話ありがとうございました♪