とある食堂にて。
すり寄ってくる女に、小さく舌打ちをする。 大きく胸元の開いたドレスに、くらくらするほど強い香水。どうでもいい話を大袈裟に喋る口は、血のように赤く染まっていた。 苛立ちを込めて、絡み付いてくる腕を振りほどき、俺はその場を後にする。 仕事の付き合いで連れてこられた、バカバカしい貴族のパーティー。 銀の皿に盛られた美食も、一切喉を通らない。 ・・・こんな汚ない欲望にまみれた場所に長居出来るほど、俺は我慢強い人間じゃないんだよ。 馬車を捕まえて御者に行き先を伝え、静かに目を閉じた。 ~ 俺が馬車を回した先は、町の片隅にある小さな食堂。 扉を開けて、その建物の中に入った。 『あ、いらっしゃいませ!』 盆を持った一人の女性が、にこやかにこちらを振り返る。彼女はそのまま、パタパタとこちらへ走り寄って来た。 質素なワンピースに、ほのかに香るシチューのにおい。にっこりと微笑む唇は、紅を差さずとも自然な赤みを帯びている。 ・・・彼女の姿を見ると、何故だろうか。 日頃の疲れや胸のつかえが、すうっと取れていくような気がするのだ。 『・・・いつものを』 一言それだけ伝えれば、彼女はかしこまりましたと頷いて、厨房に注文を伝えた。 案内された席に着いて、くるくると立ち働く彼女の姿を眺める。 べったりと厚い化粧を塗りたくった女より、素顔の彼女の方がよっぽど美しい・・・だなんて。 自分の重症っぷりに、思わず苦笑いが零れた。 『お待たせしました!ビーフシチューと、ホットティーでございます』 ニコリと微笑んで、テーブルに皿を配置する彼女。 『ああ、ありがとう』 綺麗に盛り付けられたシチューを掬い、口に含む。 ・・・どうやら俺は、随分と彼女に入れ込んでしまっているらしい。 女々しく店に通いつめている癖に、未だ話をする事すら出来ていないなんて・・・全く、自分で自分に呆れてしまう。 ・・・だがそれも、彼女が相手なら悪くない。 窓の外に舞い降りる雪を眺めて、ため息混じりに微笑んだ。
みんなの答え
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語彙力やば!\(◎o◎)/!
どうも~今眠い(塾があったんで夜に投稿中。)めいだよ~ 感想言います!! まず… 語彙力ヤバくね?(いい意味で) “血のように赤く”とか、“苦笑いが零れた”とか、 “ため息混じりに微笑んだ”とか、 マジ、フツーの人じゃ絶対思いつかないような言葉なので、 あぁ、こいつ(失礼!言葉悪くてごめんなさい)は文才あるわ。 って思うわ~ すごすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ …あぁ~眠い。もう寝ます!バイバイ(^_^)/~ あ、ちなみに、睡さんの小説は他のもめちゃくちゃ好きです! もっと書いてほしいな! (もう終了しちゃったけど。私本当に復活してほしいんだよね~ そう思わない?) ↑早く寝ろww
あぁああ……ああ(?)
こんにちは! ましろです(*´∀`) ちょっとタイトルに学校の班のメンバーへの愚痴書こうかと思ったけどやめました!(え) 素敵な小説をタイトルごときで汚すわけにはいかん!(ごときー) 私も「血のように赤く」とかうわぁってなった~。 口紅のこと表してるんだけど、これ皮肉っぽくて(笑)嫌々感凄い。 けど途中から女の子出てきて表現の雰囲気が柔らかくなってて和みます! 素敵な小説ありがとうございました! ビーフシュチューのとこで涎が垂れそうになったのはなーいしょっ♪(笑)
睡ちゃん久しぶり!
のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪ こんばんは!秋菜だーおっ(`□´) 睡ちゃん久しぶり! めっちゃよきよき(*´▽`*) 最近これなくてごめんね…。 ちょっと悲しいことあって、つらくて。 こういうときにここ使うのがいいんだろうけど、ここにリア友いるから言いづらくって…ごめんね。 今回もめっちゃよきよき(*´▽`*)やった! 感想書けなくてごめん。 次来るときには万年の笑み(o^-^o)でくるから! これからも自分のペースで頑張って♪ 応援してるよっ! q(*・ω・*)pファイト! 素敵なお話書いてくれてありがとうございました♪ じゃ、ばいちゃ☆ お体に気を付けてね!
す・て・き!!!!!!!!!!!!!!!
す、すごい~!!!!!!!!!!!!!!!!!! 本当にすごい!!!!!!!!!!!!!!!!!! すごいとしか言いようがない!!!!!!!!!!!!!!!!! 睡さんの小説は大人っぽくて、だ~~~い好きです♪!!!!!!! 応援してますよー!! やたらと『!』が多くてすみません。。
とても好き
睡さんの小説、毎回大人っぽい雰囲気が出ていて凄いです。 物語の内容からして、精神年齢(?)が高めだし、表現の仕方も丁寧でとても良いと思います。 特に『血のように赤く染まっていた』『口に含む』とかが好きです。 最後の文も、情景の表し方が綺麗でした。 次作も楽しみにしています……!
すごい!
ゆーん!あまゆだよっ!こんちゃ! さすが!月灯 睡さん!次から すいちゃんって呼んでもいいかな? 言葉に表すことが出来ないくらい すいちゃんの小説が上手すぎて…! また見ます!お身体に気を付けて 下さいね!ではまたー!!