短編小説みんなの答え:2

深海邂逅

ー僕はあの子に恋をしてた。 名前は確か、「ウナミ」。 会ったのはもう8年前だけど、僕は会いたい。あの子にー 潮風町…というか小さな島なのだが、ここは僕のおばあちゃんが住んでいた。いつも夏にここに来ては海辺で遊んでた。その時にウナミともあった。そんな町。 周りの人たちに写真と名前を告げても「いいや、知らないねぇ」で終わり。引っ越した形式もない。 島を軽く自転車で一周すると焦げる様な夕日が沈みかけていた。 青く光る海が見える宿に帰って、窓際から海を覗く。けど、そこにあの、ウナミが立っている様な気がして、宿を出て並み立つ海の近くに行く。 「なぁ、ウナミなのか?僕は君に会いに来た。なぁ、僕のことを覚えてるか?」 静かな海を眺めていると海から無数の青く光る手が僕を包む様に、海へと吸い込んでいく。自然と安心する。息は出来て、深海生物の様な魚が泳ぐ。海の中は青白くひかり、手は僕を導く様にする。その先にはウナミの面影のある人魚が居た。 「カイ君…!私の事、覚えてて下さったのですね…あの時はありがとう。遊んでくれて。私は暇で仕方がなったのです。あの頃は。」 その微笑みはあの頃と変わらない笑みだった。 「忘れるわけないじゃないか。」 僕も微笑む。 「だけどね。君は私を忘れないといけないの。人魚法で決まってるの。だから。ごめんね。せっかく会えたのに…邂逅後に言う事じゃないのだけど…ごめんね。」 「え?」 彼女は僕に美しい白い手をかけた。すると目が自然と閉じていく。 「ありがとう。そしてごめんなさい」 ーそう言う、彼女の声が遠のくー 僕は、僕は何しにこの町へ来たんだ?この町にはおばあちゃんが住んでたという接点しか無いはずだ。 なんで?なんで、僕はここへ来た。 帰りたい、なのに何故か帰っちゃいけない気がする。そして、何かを忘れている。なにを?わからない。なにを忘れてるんだ。僕は。 そもそも「何かを忘れている」それが幻覚なのではと考えて、僕は始発電車に乗って家まで帰った。 何かを忘れていた?なにを?僕は何を?

みんなの答え

辛口の答え

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感動しました!

感動しました!!!まさか、女の子が人魚だったなんて、、、!!とっても感動したし、面白かったです!!


感想です。

まず、海がについてのお話で、その部分から気に入りました! とても海や彼女の描写が具体的でしたし、 特に最後の現実に戻されるような部分が良いと思いました。


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